1. 無料アクセス解析

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

リーマンショックと欧州危機の違い

どちらも世界的に景気を悪化させ、株式市場を下げる、為替市場が大きく変動する(円高が進む)という意味では共通していますが、異なる点もあります。それを書いてみたいと思います。

リーマンショックはサブプライムローン問題が根っこでした。本来なら住宅ローンを組めない低所得者層でも住宅ローンを組めるようにしたサブプライムローンは不動産価格が上がり続けることが前提で流通しましたが、不動産バブルが崩壊し大問題となりました。その結果、米国の大手証券であるリーマンブラザースが破たんしました。しかし、これは国レベルの問題ではなく、サブプライムローンに投資した欧米の金融機関と不動産の所有者の損失でした。日本の金融機関はこういった証券に投資する余裕が幸いにもなく、保有していませんでした。

欧州危機は国レベルの問題で、ギリシャ国債やイタリア国債に投資した欧米の金融機関の損失でした。日本の金融機関はこれらの国債をあまり保有していませんでしたが、投資信託が欧州の国債に投資し個人投資家が損失を被りました。

2008年のリーマンショックの時には日米欧の政府が巨額の財政出動(公共投資を増やして景気を良くしようとする)を行い、さらに中央銀行が積極的な金融緩和(金利を下げて景気を刺激しようとする)を行い、市中にお金を大量に流通させました。お金の流通量が多くなると消費や投資が盛んになります。実際は、このお金がブラジルや中国などの新興国に流れ、新興国にバブルを発生させました。財政出動と金融緩和で景気が一層悪化することに歯止めをかけることが出来ました。

リーマンショックで財政出動をしたということは、政府が国債を発行してお金を調達して公共投資に振り向けたのも一因として欧州各国の財政が悪化したので、今回の欧州危機では前回のような大規模な財政出動が出来ません。中央銀行が管理できる短期金利(長期金利の水準は債券市場が決めます。イタリア国債の利回りが上昇したのは政府が上げたのではなく債券市場で決まったわけです)は既に低下しており、さらなる低下余地はほとんどありません。打つ手が限られています。また欧州危機では南北問題(南のギリシャ、イタリア、スペインが債務過多、ドイツなどの北の国々がまだ財政は健全)で対立軸ができており、調整が困難になっています。さらに、リーマンショックで新興国に流れ込んだ大量の資金が逆に流出しており、新興国が世界景気のけん引役を期待できません。典型的な事例としては、中国の高速鉄道建設が2008年に加速したものの、今年の事故もあり高速鉄道の建設がストップしています。

これらを考慮すると、欧州危機と世界に対する影響は相当長引く可能性を覚悟しておく必要がありそうです。

おまけ
クラブワールドカップに出場したサントスのゴールは3本ともキーパーが動けないすごいシュートでした。さすがです。
おまけ
日本テレビ「家政婦のミタ」主演の松島菜々子。目とまばたきの動きで感情を表しています・役者ってすごいですね。

ダンボールのコーワ
埼玉のダンボールメーカー コーワ株式会社



スポンサーサイト

| 経済・社会 | 07時33分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















非公開コメント

http://kowa1889.blog72.fc2.com/tb.php/717-32a77b0b

PREV | PAGE-SELECT | NEXT