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利益が出ても現金が減る


会社が赤字で現金が減るというのは判りやすいと思いますが、利益が出ているのに現金が減るというのは理解にしにくいかもしれません。しかし、実際にはよく発生しますし、黒字倒産というのも起きます。

利益が出ているのに現金が減る要因は以下の通りです:
●設備投資
設備投資をして大きな金額の支払いが発生します。1億円投資すると現金が1億円減りますが、利益は1億円減りません。減価償却費という形で10年15年といった長期にわたって経費計上されるので、経費発生額は限定的ですが現金は1億円減ります。利益が出ても、現金がなくなる要因です。設備をリースで導入すると、経費と現金支出が同じになります。当社は大型設備投資にリースを活用しています。
●借入金の返済
企業は銀行からお金を借りて設備投資などに使います。3千万円を5年間で借りると毎月50万円+利息を支払います。利益を減らす費用は支払利息だけです。年間で600万円現金で返済しますが、利益を減らすのは支払利息だけです。
●支払いと受け取りのずれ
材料や商品を仕入れると代金を支払います。月末に締めて翌月末に支払います。しかし、商品を販売した売上金の受け取りが3ヵ月後だとすると、支払いが先に発生し、受け取りが後になります。その間の資金が必要になります。逆に、支払いが6ヵ月後で、受け取りが翌月だと現金がプラスになります。スーパーのように現金で消費者から受け取り、支払いが6ヵ月後であれば、赤字であってもすぐに経営破たんするということにはなりません。
●在庫過多
在庫が多すぎると現金を寝かせていることになり、現金化するのに時間がかかります。上場企業の不動産会社が黒字でありながら、売れない土地を大量に抱え資金がマイナスになり倒産しました。これが黒字倒産で多いパターンです。

会社は現金残高がマイナスになると倒産します。赤字を続けても現金をどこからか入手できれば倒産しませんが、黒字を続けても現金がマイナスになれば倒産します。企業は年間を通じて、現金を増やすことが大事ということになります。しかし、銀行借り入れで現金を増やすのはダメです。営業で黒字を確保し、資金繰りを厳密に管理し、代金回収を早めに行い、適正在庫を維持することが、会社をつぶさない基本となります。

おまけ
姑息、往生際が悪い。池袋の暴走事故を起こした飯塚幸三です。未だに、事故を自動車の不具合のせいにして、自分の運転ミスを認めない。官僚根性丸出しです。
おまけ
屋久島の大雨。屋久島には何度も行きました(縄文杉には行っていません)。屋久島は1週間に10日雨が降るといわれるくらい雨の日が多いですが、ここまでの大雨は予想しませんでした。

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