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銀行にはお金がある?ない?


夫が妻から「生活費がない」と言われたら、夫が「銀行に行けば一杯あるじゃない」と返答し、妻は「銀行にお金があっても私たちのではない」とあきれた、と言う話を聞いたことがあります。

確かに銀行はお金を普通預金や定期預金で個人から集めるので、たくさんのお金を持っていると思ってしまいます。しかし、銀行は個人から預金という形でお金を借りている状態で、利息を付けて元本も返すということは、集めたお金を運用して儲けなければなりません。儲けるには、会社にお金を貸して利息を得る、個人に住宅ローンや消費者ローンを提供して利息を取る、債券(国債や会社が発行する社債)に投資して金利を得る、と運用にお金を振り向けるので、意外と手元にお金を置いていないどころか、実際は不足気味で、毎日不足する金額を短期金融市場というところで調達しています。今日借りて明日返すコールローンというもので、短資会社を通じてお金を持っている投資信託の運用会社等から毎日巨額のお金を借りては翌日返却します。通常は、借りるほうが金利を払うのですが、今は借りるほうが金利をもらうというおかしな形になっています。これは日銀による「お金を融資に積極的に回しなさい」という方針で、銀行が余ったお金を日銀に預けると銀行が金利を支払わなければならないというおかしな状態が永年続いているためです。

その結果、銀行はお金を稼ぐことが容易ではなくなりました。金利が低下し、お金を貸すことで得られる金利水準(稼ぐ金利マイナス資金調達金利=利ざや)が低くなり、金利収入が減りました。以前報道されたスルガ銀行のシェアハウス関連の違法な融資、東日本銀行が禁じられている歩積み両建て預金を行ったことで業務改善命令が金融庁から出されました。歩積み両建てとは、1億円の融資が必要な会社に2億円融資して、余分な1億円を定期預金に預けさせることです。融資の1億円の金利と定期預金金利では、1%と0.02%と0.98%の差があります。これが銀行の儲けになります。銀行の強い立場を利用した悪辣な行為となります。地方銀行は赤字になっている銀行の比率が高く、大手銀行も減益となっています。さらに、大手銀行はリストラで人員削減を行う厳しい局面を迎えています。ただバブルのころのような不動産投機に対する融資は少ないので、1990年代のような貸しはがしが起こることはないと思います。

銀行は利益を出さなければ信用を失います。信用のない金融機関は存続できません。そのためには、手数料や信託報酬の高い投資信託を紹介したり、販売手数料の高い外貨建ての保険を紹介したり、ATMの引き出し手数料を引き上げたり必死です。会社も個人もあらゆる知恵を絞って、銀行にうまく利用されないようにしないといけません。そのためにも、金融の知識を身に付けましょう。

おまけ
台風13号関東に接近、暴風雨のピークは今晩から明朝出勤時にかけて。被害と事故が起きませんように。

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| 経済・社会 | 07時29分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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