1. 無料アクセス解析

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

経営者、銀行交渉担当者限定 銀行融資の際の交渉術


銀行交渉担当者向けに書いており、ちょっと専門的になるので、該当しない人は読む必要はありません。読んでもチンプンカンプンだと思います。

銀行から融資を受ける際の金利は数年前に比べるとかなり低下し、最低限の水準にあると言えます。固定金利5年で融資を受けようとする場合に、固定金利だけでのレート提示を受けるだけでなく、変動金利でのレートも提示してもらいましょう。その理由を書きます。

その前に、必要な専門用語を解説します。
●TIBOR Tokyo InterBank Offered Rateの略で、東京銀行間取引金利と称し、銀行間で資金をやり取りする際の金利を言います。
●円金利スワップレート 融資に関しては、銀行が長期資金を調達するコストと言えます。
●スプレッド(利ざや)銀行は資金を調達し企業に融資します。資金調達コストにどれだけ金利を上乗せするか(資金調達コストは商社の商品仕入コストと同じ、上乗せ金利すなわちスプレッドは企業の粗利と同じ)。安全な企業(元本を間違いなく返済できると思われる企業)には低いスプレッド、リスクのある企業には高いスプレッドが上乗せされます。
ちなみに、TIBORとスワップレートは日経新聞マーケット総合2面左下に毎日掲載されます。

銀行は所定の計算式で企業の財務諸表分析を行って格付けを行います。格付けが高い企業には低金利を提示します。その際に、固定金利と変動金利を提示してもらうと、銀行が企業に対してスプレッド(利ざや)をいくつに設定しているか見当が付きます。例えば、1か月ごとに金利が決まる変動金利での5年融資の場合、1ヶ月物TIBORレート(例0.03%)に0.50%のスプレッドを乗せた0.53%を提示したとします。この0.50%が、銀行がその企業に対して設定するスプレッド(利ざやとしての上乗せ金利)と言えます。同時に、5年固定金利で融資する場合に、5年物スワップレートが0.20%として、固定金利が1.00%を提示されたら、「1.00%は高い」と交渉するよりも、「0.20%のスワップレートに0.50%のスプレッドを加えたら0.70%となり、1.00%は高すぎるので引き下げて欲しい」と交渉します。こちらの方が交渉しやすくなります。固定金利だけ提示されて交渉するよりも、固定と変動金利の両方を提示してもらうと交渉しやすくなります。ちなみに、短期融資の場合は、現在はTIBOR+スプレッドで金利が決まることが多くなりました。このスプレッドをあらかじめ銀行と交渉して決めるわけです。スプレッドを小さくするには、財務状態を改善することが必須です。スプレッドが判っていれば、変動金利を提示してもらわなくても、スワップレート+スプレッドでおおよその妥当な固定金利が推測できます。ただし、銀行は融資の際に、行内での資金調達コストにスプレッドを乗せて固定金利を提示するので、日経新聞に掲載されるスワップレート+スプレッドとは必ずしも一致しません。

このもとになるのが銀行格付けになります。最も重要視されるのが債務償還年数ですが、書きだすと長くなるのでここでは割愛します。興味のある方はネットなどで調べるか、取引銀行の担当者に訊いてください。ちなみに、自社の格付けが何かを訊くと担当者は教えてくれます。最上位は上場企業に限定されます。

ちなみに、銀行格付け、スワップ、TIBOR、スプレッド、ベーシス(basis、0.01%を1ベーシスと金融業界では呼びます。0.25%は25ベーシスと呼びます)といった用語を銀行マンとの会話の中で使うと、銀行マンは「この人は金融を知っているのでうかつなことはできない」と思うはずです(笑)。

スポンサーサイト

| お仕事 | 07時35分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















非公開コメント

http://kowa1889.blog72.fc2.com/tb.php/2011-18b47efa

PREV | PAGE-SELECT | NEXT