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やさしく話す


クロネコヤマトの創業者小倉昌男氏は名経営者として知られています。『やさしく話す』は小倉氏の言葉です。お客様と第一線で接しているセールスドライバーや管理部門で働く若手社員にとって、会社の方針や上司からの指示は難しく聞こえることがあります。管理職にとっては容易に理解できることでも、一般社員やパートの方にとっては、難解なことというのはあるものです。やさしくは「易しく」であって、「優しく」ではありません。

小倉昌男氏は管理職に向けて言いました。
『やさしく言えるから管理職です。聞く側(部下)が難しく感じるということは、理解できないということです。理解してもらわなければ、部下の方は会社が求めている行動が十分にできなくなってしまいます。人は理解していないことはやりたくないし、できないものです。部下を含めた社員がこれでは、組織はまとまりません。だから管理職が必要なのです。管理職の一番の仕事は、きちんと理解してもらえるように伝えることです』
管理職に求めることを明確に伝えたのです。さらに、
『やさしく言えないというのは、管理職自らが理解していないということだ』
とも言っています。管理職が、自らの上司から自分が言われたことを単に伝えるだけになっていて、伝える相手(部下)の理解度を考えずにしゃべっていただけではいけない、と教えたのです。小倉氏は常々、『会社の管理職は役割だ』と言っていました。社員にはそれぞれの役割がある。管理職の言葉をそのまま伝えても、役割が違う社員には伝わらない。しかし、会社はさまざまな役割を受け持つ社員がいるから成り立っている。必要ない役割はない。必要だから役割があり、それを担当する社員がいる。その大切な社員に、伝えることができなければ、管理職として存在している意味がない。というのが持論でした。

これで思い出すことがあります。昔の日本の大学の教授は判りやすく本を書き、判りやすく教えることをしませんでした(現在は知りません、昔の経験です)。おそらくプライドがそうさせたのかもしれません。ところが、アメリカの大学院で勉強したら、本は判りやすく書いてあり、教授も判りやすく教えてくれました。「難しいことを難しく話すのはプロではない。難しいことを判りやすく話すのがプロだ」というのが教授の言葉でした。資産運用の営業では、判りにくいことを具体例や例えを使って判りやすく説明し、図解を使ってイメージを描きやすいようにする努力を重ねました。その結果、私の運用商品のプレゼンテーションはイメージが描きやすいという事で、複数の年金基金で採用されました。

上司の言葉を部下に伝えるだけの管理職がいます。私はそういう管理職を「パススルー(ただ流すだけ)」と呼びます。部下から質問されると、答えないか上司に訊けと言わんばかりの態度をする管理職がいます。これでは管理職としての責任放棄です。組織の段階によっては、同じ言葉でも、内容が異なることが数多くあります。部下に「やさしく話す」のが出来る管理職の役目だと思います。

*日経BIZGATEに掲載された記事を基に書きました。

おまけ
米国の大統領候補同士の討論会。批難合戦で、見ている米国人は嫌な気分にならないのでしょうか?

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