1. 無料アクセス解析

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

英国のEU離脱


予想外の結果で、内外の資本市場(株式、為替、金利、商品等)が大きく変動しました。リーマンショック並みの衝撃という見方もあるようですが、私はそうは思いません。リーマンショックの時は、サブプライムローンという爆弾を世界中の主要金融機関(日本の金融機関はあまり保有していなかった)がどれだけ持っているか、皆が疑心暗鬼になって、金融機関が資金を融通しあえない状態に陥り、景気後退が起きました。今回は、その状況に比べれば金融機関は健全な状態にあるので、衝撃はリーマンショックに比べれば小さいと思います。しかし、先行き不透明な期間が2年程度で終わるのか、もっと長期間にわたるのかが読めないのが困ったことだと思います。

英国のGDPのうち10%程度をロンドンの「シティ」と呼ばれる金融街が稼いでいました。為替の取引額ではロンドンが40%程度あり、ニューヨーク、シンガポール、東京をはるかに上回っています。ロンドンはアジアと欧州と北米をつなぐ時間帯にあり(冬時間ではロンドンと東京の時差は9時間、ニューヨークとは5時間で、ロンドンの朝が東京の夕方、ロンドンの夕方がニューヨークの朝になります)、取引に便利であり、かつ言語が英語というドイツ語やフランス語よりも一般的な言語だという事も「シティ」を世界トップクラスの金融市場にした理由です。ロンドンには世界中の金融機関がオフィスを構えています。EUから英国が離脱すると、金融街はその力を失っていきます。

心配なのは英国の分裂です。残留派のスコットランド、ロンドン市、北アイルランド、中産階級、若い人々と、離脱派のイングランド、ウェールズ、労働階級、年配者の対立が一層ひどくなり、暴動や内乱等に発展しないことを祈ります。

今回の英国のEU離脱が、各国経済にどの程度の影響を及ぼすか判りませんが、間違いないのは英国の景気が相当悪化することです。各国は、英国に対する投資を止めて、ドイツやフランスにシフトすると思われます。しかし、将来的に英国のように離脱を考える国が現れてEU自体が分裂するリスクが出てくるので、EUとユーロそのものが衰退するかもしれません。まさか、再びドイツマルク、フランスフラン、イタリアリアといった通貨が復活するとは思いませんが…。

今回の国民投票の結果(自国を優先する内向きな姿勢)が、米国大統領選挙で内向き志向のトランプ氏を有利にさせないことを祈ります。

英国や米国のような内向き志向が比較的少ない日本、欧州から遠く離れた日本の円を海外の投資家が好むと円高になり(ポンドやユーロを売るには他の通貨を買う必要があり、円が選ばれる)、大手輸出企業を苦しめる結果になると思われます。米国の利上げも困難になり、円高傾向は長期間続く可能性が高くなりました。円高になると物価は下がって中小企業には多少プラスに働き、大手企業の業績は悪化し大手企業は下請けの中小企業に価格引き下げを言い出します。アベノミクスは円安と株高がカギなので、アベノミクスを加速させるのは無理です。

おまけ
今朝の強い雨が関東北部の水がめにも降っていることを祈ります。

スポンサーサイト

| 経済・社会 | 07時31分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















非公開コメント

http://kowa1889.blog72.fc2.com/tb.php/1803-ed107ec0

PREV | PAGE-SELECT | NEXT