1. 無料アクセス解析

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

金利が低下すると債券価格が上昇する仕組み


金融業界では常識ですが、一般の方にはなじみがないと思います。標題の仕組みを分り易く解説します。
債券とは、お金を調達したい発行体(日本政府、企業等)が、「借用書」として発行するものです。債券には、金額、金利と金利の支払日、償還期日が明記されます。これらの債券は、株式のように東京証券取引所で売買されるのではなく、証券会社の店頭などで取引されます。これを店頭取引と呼びます。債券は発行時だけでなく、発行後も店頭で取引されます。その場合は、価格は市場金利の変動で上下します。

年2%の利息が付く債券が価格100円で発行されたと仮定します。
価格  100円
利率  2%
満期  10年
利回り 2%
利回りとは購入価格と売却価格もしくは満期時償還価格と利息を足して購入価格で割った数字 (税引き前利回り)
例)発行後2年経過したこの債券を98円で購入。2円の利息を毎年受け取り(税金を考慮せず)、8年後の満期償還で100円を受け取る
2円x8年=16円
償還価格100円と購入価格98円の差額2円
(16円+2円)÷98円÷8年=18÷98÷8=2.23%(単利) 利回り2.23%となります。
すなわち得られる利息総額に債券価格の2円の儲けを足して、購入価格で割ります。

この債券が発行された3年後に発行される債券の利率が1%になったとします。新しい債券に投資しようとすると1%の利率(年1円)しか得られません。そうすると、2%の利率の債券は1%の債券よりもはるかに魅力があることになり、2%の債券を100円よりも高く買っても良いと投資家は判断します。ではいくらまでなら購入しても良いか?もし、100円の債券を200円で買ったとすると、2円の利息が得られるので2円÷200円=1%となります。もし150円で買えるなら、2円÷150円=1.33%となるので、新しい債券よりも利回りが0.33%高くなります。逆に金利が3%に上昇すると、2%の債券は魅力が無くなります。いくらなら3%になるか?66円なら、2円÷66円=3.0%になります。すなわち、価格が下がります。

実際は期間を考慮して複利計算等で複雑な計算をします。上記の例は、金利と価格の関係を分りやすくする為に極端な事例で単純化しています。実際には、10年国債の金利が1%変動すると、7円~8円程価格が変動します。金利が1%下がると7~8円価格が上がり、1%上がると7~8円価格が下がります。もし銀行が10年国債を1千億円保有していて、1%金利が上がると70億円~80億円ほど時価総額が減ることになり、銀行にとって大打撃になります。

市場金利が下落すると、既発行の債券の価格は上昇
市場金利が上昇すると、既発行の債券の価格は下落 
と金利と価格は逆の関係にあることを覚えておきましょう。

スポンサーサイト

| 経済・社会 | 07時29分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















非公開コメント

http://kowa1889.blog72.fc2.com/tb.php/1712-7964fbd4

PREV | PAGE-SELECT | NEXT