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日銀のマイナス金利


日銀が1月29日に都市銀行等が日銀に預けるお金(当座預金)にマイナス金利を付けると発表し、円安株高が進みました。どういう事なのか解説します。

日銀は2%の物価上昇を目指し、国債や株式(ETF)や不動産投資信託(REIT)を購入し市場に大量のお金を流して物価を上げようとしていますが(物の数が多くなればその価値が下がる⇒お金が多くなればお金の価値が下がる⇒物価が上がるの考え方)、原油安もあり狙い通りに進んでいません。それで、マイナス金利という策に出ました。都銀が日銀にお金を預けると0.1%の金利がもらえます。個人がする定期預金でも0.03%程度しか金利がつかないので、個人から定期預金でお金を集めて日銀に預ければ0.07%儲かる計算になります。しかし、新たに預けるお金は都銀が金利を日銀に支払わなければなりません。そうすると、都銀は日銀に預けるよりも金利収入が稼げる国債を買う、企業へ融資する、個人の住宅ローンに貸す、といったほうが儲かることになります。そうすると景気が良くなって、企業業績も良くなり、給料も上がって、物価も上がることが期待できるというものです。ちなみに、個人の預金金利にマイナス金利はつきませんが、住宅ローンや企業への融資の金利が下がります。また、日本国債の10年物の金利が0.2%台から0.09%に低下し、昨日は一時0.05%まで低下しました。国債を10年間保有しても0.05%しか利息がないとしたら、配当利回りが3%ある株式や不動産投資信託を買おう、これから金利が上がると言われるドルを買おうという事になります。「日本円の金利が下がる」⇒「円安が進み、株が上昇する」という図式があるため、29日に円安株高となりました。もっとも、28日に甘利大臣の辞任があり、株がもっと下げる可能性があったのをこのニュースで防いだ印象があります。円安株高がアベノミクスの分りやすい成果ですから、安倍首相への強力な応援となった訳です。

マイナス金利は本当に効果があるのでしょうか?既に欧州の複数の銀行で採用していますが、効果はあまり出ていません(日銀内部の会議でも賛成5対反対4の僅差で決定しました)。それに、銀行が企業にお金をもっと貸したいと思っても、借りてくれる企業が増えなければ貸せません。銀行が日銀から得られる利息が減ることで銀行の収益が減って、業績に不安が残る企業には融資できないという日銀の狙いとは逆の結果にもなりかねません。日銀は思うようにいかなければマイナス金利をもっと上げると言っていますが、効果には???マークがつきます。

繰り返します。個人の預貯金金利は定期預金・普通預金金利が下がりますが、マイナス金利はありません。銀行からお金を引き出してタンス預金にする必要はありません。なので、個人の生活に大きな変化はありません。ただし、ドルを買おう、株を買おうというのは、今回の効果は間もなく消失する可能性があるので、様子を見る方が良いと思います。

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| 経済・社会 | 07時29分 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

あの手、この手、よく考えます。何をやっても中小には回って来ませんが…。

| (山) | 2016/02/02 08:52 | URL |















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