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ギリシャ問題の続き

ギリシャ問題の先行きが不透明になりました。何故、このような問題になったか短くまとめてみます。

ユーロは1999年に導入されました。それまでは、ギリシャはドラクマという通貨を使い、ドイツはマルクを使っていました。経済が強く信用の高い国の通貨は強く金利が低いのに対し、経済が弱く信用が低い国の通貨は金利が高くなります(金利を高くしないとお金を借りられません。企業も財務体質がぜい弱だと銀行からの借入金利が高くなります。)。
ユーロが導入されたことで、ギリシャの金利が低くなりました。ギリシャの国も国民も、自国の信用度が高くなったと勘違いしました。アテネオリンピックでギリシャ政府は散財しました。さらに、住宅ローンがドラクマだと10%だったのが、ユーロになったら5%になったことで、住宅を買う人が増えました。ドラクマでは購入できなかったドイツ車をユーロになった途端購入できるようになりました。一方で、ドイツはユーロにギリシャのような経済の弱い国が参加したことでユーロが若干弱い通貨になり、輸出で大儲けしました。ギリシャは弱いドラクマから強いユーロになり国民が勘違いし、ドイツはより強いマルクからマルクより弱いユーロになり大儲けという構図になりました。

ギリシャは外貨を稼ぐ産業がありません。公務員の数がやたら多く、若い年齢で定年退職をします。従って、お金を生みだす人が少ないのに、税金を使う公務員と年金生活者が多く、財政赤字になりやすい国が、ユーロ導入後無駄遣いをして、国の赤字を増やしました。
ユーロを導入する国は、財政赤字を3%以内に抑える義務を負います。ギリシャは無駄遣いした結果、3%を大きく上回る財政赤字になりましたが、それを隠しました。すなわち粉飾決算をしたわけです。企業が大幅赤字になると銀行からの借り入れが難しくなり、支出を減らして、売上を増やそうとします。しかし、ギリシャでは稼ぐ力がないのに、支出を減らすことを拒否しました。企業が赤字でも銀行がお金を貸し続けてくれれば企業は存続できますが、銀行も返せない企業にお金を貸すことはしません。企業をギリシャ、銀行をECB(欧州中央銀行)、IMF(国際通貨基金)、欧州各国政府と置き換えればそのまま当てはまります。

元々、ドイツとギリシャのように経済力やインフレ率が全く異なる国が、同じ通貨と同じ金融政策(金利)を使うのは無理がありました。16年間良く持ったと思います。

では、ギリシャがもしユーロ離脱しドラクマを使うようになると、ドラクマは大幅に安い状態からスタートし、輸入物価が高騰しハイパーインフレ状態になり、年金はこれまでよりも削減されるはずです。ユーロに残っていればお金をまだ借り入れることができましたが、ドラクマになるとお金を借りられず、財政は破綻します。ギリシャが債務不履行(デフォルト)になると、欧州各国は巨額の損失をこうむります。IMFには日本も出資しているので、日本も損失をこうむります。しかし、ギリシャの国債を民間の金融機関はあまり保有しておらず、2007年のサブ・プライム問題のような結果にはなりにくいと予想します。

当面、ギリシャと欧州各国との交渉が注目されます。

おまけ
なでしこジャパン。堂々の銀メダル。胸を張って帰国して欲しい。宮間のリーダーシップ最高です。彼女らのプレイでどれだけ多くの日本人に元気と頑張る気持ちを与えてくれたことか!! 23名の選手、監督、スタッフの皆さんに大きな拍手を贈り、心より感謝します。
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| 経済・社会 | 07時38分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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