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野球場のビールの売り子

ナイターでの野球観戦の楽しみというと、スタンドで呑むビールがあると思います(私は呑みませんが…)。球場には女性のビールの売り子さんが大勢います。先週の東洋経済オンラインが面白い記事を掲示していましたので紹介します。ちょっと長いので、興味のない人はスキップしてください。

『ビールサーバーの重さは、15~18キログラムともいわれる。この仕事に就いた当初は背負うだけでも、一苦労。2つめの苦労は、急勾配なスタジアムの階段。お客さんから手が上がれば小走りに駆け上がり、タンクのビールがなくなれば取り替えにバックヤードへ帰る。
魅力の1つは、頑張った分だけ得られる、歩合制の給与システムだ。球場や契約している酒店にもよるが、給与体系は大きく分けて以下のような内訳だ。
固定給=出勤したことによる手当。ごく少額(交通費500円という名称のこともある)
歩合給=1杯○円、1杯の販売価格の○%がフィードバックされる。販売杯数が増えていくと、歩合の単価が上がり、ボーナスが支給される
連続勤務給=野球が3連戦でその3日間連続で出勤すると手当追加
皆勤ボーナス=毎月全試合出勤するとボーナス追加

こうした各種成果給が組み合わさっている。歩合給の世界と言われる給与体系である。では、一体この過酷な現場で、この給与体系で、「何杯売って」「いくら稼いでいるのか」。最近、テレビでよく見かけるタレントの「おのののか」さんは、以前ビールの売り子さんだったという経歴がある。彼女も、以前は東京ドームで伝説的な販売結果を残したと有名だ。彼女の公式記録は1日に400杯。通常は、初級者は50~80杯。1日100杯前後、これが経験者の中での“平均的な売り子”さん。結果、1日の報酬は9000円前後。時給にすると、2,000~3,000円となる。これが、各球場に数人は存在する、トップ売り子さんになると、200から多いときで300杯売る。すると1日に2万~3万円稼げる。時給にすると5,000~8,000円だ。ビールの売り子は平均的に1試合で100杯前後のビールを売っている。たとえば試合時間が3時間だったとすると、180分で100杯。1杯売るのに2分弱しかかけていない。トップクラスになると150~200杯となるので、1杯1分前後のハイスピードでどんどん売りさばいていく。その仕事は、単に注文を受けてビールを注いで終わり、ではない。代金の授受、お客との何気ない会話、そしてビールの補充もある。そして、球場の客席を縦横無尽に歩き回り、傾斜のきつい階段を何度も登り降りするような時間も含めて、1杯当たり1~2分というスパンで売っていくのである。

「売れっ子」を左右する要素。それは「常連客=リピーターがどれだけついているか」にある。平均的な売り子が、1日に売るビールの杯数のうち、リピーターの比率は2割前後だという。トップクラスになると、その割合が約4割にも上るそうだ。複数の売れっ子は「常連客に支えられている」と口をそろえた。新人の頃は当然、常連客はおらず、徐々に開拓していかなくてはならない。たとえば、その日に初めて売った新規客の2杯目、3杯目をリピーターとして獲得する場合はある。久しぶりに野球場に来て、ビールを何回も注文する人のことだ。その日に何杯も飲んでくれるお客は確かに重要だ。

しかし、最も押さえておくべき常連客は「よく球場に来て、かつ自分をひいきして頂けるお客さまですね」と、あるトップ売り子は明かす。そんなトップ売り子の動きを観察してみた。まずは、常連客を見つけ、まず1杯目を買ってもらう。そして、ビールがなくなりそうなタイミングになると、観戦を邪魔しないようにさりげなく常連客のところへ向かう。試合展開によって盛り上がったら、そのキッカケ(チャンス)を逃さずに回る、その際に同じ応援仲間や周囲のお客にも買ってもらえるように動く。つまり、人気の売り子は、「固定ファン」に支えられた安定収益が強みになるワケだ。常連客側の視点に立ってみよう。男性が多いのであえて「彼ら」と書く。彼らはどんな売り子から「買いたい」と思っているのか。球場によく足を運ぶ複数のファンに聞いてみた。共通するのは、以下のような言葉だ。
「一生懸命やっているから、なんだか応援したくなる」
「重いビールサーバーを背負って頑張っている姿を見ると、買ってあげようかと思う」
売り子の姿、姿勢、頑張りに共感しているというのだ。さらに突っ込んで聞いてみると、思いがけないことがわかった。
「売り子さんの腕章などには、よく見ると売り上げランキングの順位が書いている。その数字を見て、お気に入りの売り子さんにもっと上位へ行ってほしいと、つい手助けしたくなる」なるほど、これはもう応援団。AKB総選挙で「推しメン」に投票するファンと同じ心理状態といえる。売り子とファンの間の心理を整理してみた。
売り子:まずは、過酷な現場で、必死に頑張る、先輩のやり方をマネしてやってみる
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ファン:一生懸命な姿や、気を遣って頑張っているところを見て、応援してみようと買う
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売り子:成果が出た、応援してもらえた、もっと頑張ろう! と思って工夫する
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ファン:前より何気ない会話ができたり、タイミングよく席に行けるようになったりして、お客は自分を理解・共感してくれる売り子さんと感じて喜んで買う
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売り子:仕事が楽しくなってくる、それが刺激となり意欲的になる
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ファン:いきいき仕事をしている姿にさらに共鳴して、さらに応援したくなる
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売り子:販売技術も効率的な動き方も段々熟練してくることによって、常連客に応援される
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ファン:周囲のお客様も共感・共鳴して買ったり、お客を紹介したりする
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売り子:ランキングが上がって、さらに頑張ろうと思う
このように階段を登っていくのだそうだ。

これは他の業種・職種でも同じようなことはある。アパレル販売、宝飾品販売、飲食店、保険外交員、カーセールスなどなど。これらの業種でも「あなたから買いたい」「あなたのお店を応援しているよ」という思いが働いて購買していることはないだろうか。商品だけで選ばないとしたら、「あの人だから」「あの店だから」と買っているのだ。よくよく考えてみると、「あなたから買いたい」という思わせることはモノが売れない時代に、欠かせない。お客が応援しながら、ビール売り子を育てている。逆に言えば、それは、「常連客に育ててもらっている」ことであり、いかなる商売にも共通する鉄則ともいえる。』

私は常日頃「あなたがいるからコーワから段ボールを買う」と言ってもらえる営業マンを目指せと話します。業界は全く違いますが、共通することだったので引用させていただきました。稼げるビールの売り子さんは、売る為の知恵を出してものすごい努力をしています。テレビ中継でも、バックネット裏に売り子さんが頻繁に映ります。是非、注目してみてください。

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| お仕事 | 07時27分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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