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銀行とのコミュニケーション


12月で弊社の決算が終わると、年度の業績をまとめた文章として、1)株主向け年度報告書、2)銀行並びに仕入先向け報告書、3)社員向け書面の3種類を私は作成します。3月になると、銀行向け報告書を持って全ての取引銀行を訪問して、前年度の業績と新年度の予算を説明します。その際に、何故良かったか、何故悪かったか、要因を詳細に説明します。そして、新年度の予算達成に影響するプラスマイナス要因も説明します。

通常、銀行に報告をする場合には、良いニュースだけを知らせ、悪いニュースは隠しておきたくなります。私は、良いニュースも悪いニュースもすべて話します。これは、社員に会社の数字をほとんど開示しているのと同じ考え方で、相手に信用・信頼してもらうには隠し事はしないほうが良いと思うからです。隠し事をする人を100%信用・信頼することはできません。従って、ある要因で減益になる・赤字になると見込まれる場合には、素早く包み隠さず銀行に報告します。悪いニュースを隠していて、事実が発覚した時に言い訳をするくらいなら、初めからこういう可能性があると知らせておいた方がずっと良いと思います。実際、銀行は全てを明かす姿勢を評価してくれているようです。

報告を文書で提出するのには理由があります。銀行は担当者や支店長が短い周期で交代します。引き継ぎ作業が十分行われない可能性があります。文書で詳しく書いた報告書があれば、それを新しい担当者に読んでもらえれば自社の事を素早く正しく理解してもらえます。銀行には、四半期毎に業績報告書を提出し、年二回訪問して詳細に説明します。また銀行の担当者が会社を訪問した時には、雑談もして会社の状況を知らせたりします。銀行との交渉は弊社の財務担当者が行いますが、会社を理解してもらって正しいコミュニケーションを行うのは社長の大事な役目です。

銀行は「晴れた日に傘を貸すが雨の日に傘を貸さない(業績が良くお金が必要でない時にお金を貸し、業績が悪く資金繰りが苦しい時にお金を貸してくれない)」と嘆く人がいますが、それは間違いです。銀行もボランティアではありません。お金を返すことが難しくなった会社に追加でお金を貸すことは避けるのが当たり前です。銀行は利息を払って元本を間違いなく返却してくれる会社にお金を貸したいのです。すなわち、銀行が積極的にお金を貸したくなる会社になる努力を自らすることが大事なのです。

多くの中小企業の社長は、銀行融資に対して個人保証を行います。会社が破産すれば社長は自分の財産を全て銀行に提供する約束をする訳です。これは、中小企業の決算が信用出来ないため、社長の全財産を差し押さえる権利を銀行が持つことにより、社長に必死に経営を行わせようとする目的があります。この個人保証を外すのは容易ではありません。しかし、業績を上げて、財務体質を改善し、正しい決算を行い、銀行とのコミュニケーションを円滑に行う事で、銀行から安心な融資先と判断してもらえれば、個人保証を外すことが出来ます(実際、私は出来ました)。こういう努力を怠れば、銀行からの融資を受けにくくなります。銀行の担当者も早め早めに相談してもらえれば、いろいろと支援策を一緒に考えてくれます。銀行との正しい会話を行うことが、企業を継続するには大事です。

おまけ
あれから、もう4年、まだ4年。毎朝会社に通勤し、仕事をして、自宅に帰って家族と夕飯を囲むという普通の事がどれだけ幸せなことか再認識します。テレビでも数多くの関連番組が放送されています。見ていると、故郷の復興に必死に取り組まれている方々の姿を見ると本当に敬服いたします。「頑張れ」とは言いません。「頑張っているね」と声を掛けたいと思います。

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