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初めてづくし


キヤノン勤務時代の話です。中国と韓国で複写機の現地生産をする計画が立ち上がり、私が事務局として二つのプロジェクトをまとめる仕事を担当しました。中国は現地の企業に技術と部品供与をする。韓国では、現地企業と合弁会社を設立し技術と部品供与をするというものでした。それまでキヤノンでは、海外の100%子会社で生産をするという事はしていましたが、全く資本関係がない企業に対する技術供与は前例がなく初めてでした。契約内容の草案を作成する、どの機種をどの程度生産させるか、設備をどうするか、部品供給をどうするか、技術指導をどうするか等、初めてづくしでした。前例がないから出来ないではなく、前例がないならどのようにすれば可能になるのか徹底的に考えました。何しろ、会社としてやると決めたことを下っ端の社員が出来ませんとは言えません。やるべき事項のリストアップ、タイムスケジュール、関係する人への依頼、予算の獲得などを多くの人に聞いて考え、行動しました。

現地で生産が始まるようになると、今度は何処まで品質水準を要求するかが問題になりました。海外の子会社での生産は日本と同じレベルに設定されましたが、中国や韓国で完璧を求めるのは無理との判断で、この水準ならOKと「割り切る」ことを学びました。本来は完ぺきを求めるべきですが、コストなどの要因を考えてこの水準でOKと考えることを学びました。私の性格は完璧主義者ですが、どうしても完璧にできない場合はこの水準ならOKというのを考えるようになりました。

なまじ知識や経験がある人は「前例がないから出来ない」「技術的に難しい」「やるだけ無駄だ」といった発言をしがちですが、経験・知識がない人や初心者はそう考えません(というか、知識も経験もないから難しいのか、不可能なのか判断できないのが実情です)。「助言してもらえる人は誰だろう」「どうしたら可能になるのか」といったことを試行錯誤しながら、物事を進めていきます。

初めてのことをやるのはエネルギーが要りますが、楽しみでもありました。中国と韓国の仕事をしたことで、チームでの作業の面白さを知りましたし、自分の弱さも知ることが出来ました。コーワの社員も初めてのことをするのに、躊躇(ちゅうちょ)せずに挑んで欲しいと思います。

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| お仕事 | 07時28分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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