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円安でも景気が良くならない理由


昔の日本は円安になり、自動車、電気製品、機械などの輸出が伸びて、国内景気が良くなるというのが普通でした。今回、円安に転換してから1年近く経過しましたが、国内景気が良くなったという実感がありません(富士重工やマツダのような一部の自動車メーカーの社員は別だと思いますが…)。

政府では、Jカーブ効果が出るまで多少の時間が要すると話します。Jカーブ効果とは、円安で一時的に物価上昇が先行する一方、円安で外貨建て輸出価格が下がり輸出数量が伸びるには時間がかかる。輸出数量が伸びると、国内生産が増加して国内景気が良くなるという理屈です。たしかに、円安で燃料、食料品などの価格が上昇しています。しかし、期待する輸出数量が伸びません。これは以下の3つの要因があります:
1.円安になっても外貨建て輸出価格を下げていない
2.海外現地生産が増加して、国内で生産し輸出する製品が大幅に減少した
3.自動車は未だ競争力があるが、スマホ、薄型テレビなど家電製品の競争力が大幅下落した
4.自動車メーカーは円高で部品メーカーに価格引き下げを要請しましたが、円安になっても値引き要請を止めません。

従って、Jカーブ効果は政府が言うようには期待できないと考えます。そうすると、一部の大手企業の懐は潤うものの、中小企業の懐までは円安のメリットが来ないという事になります。経団連に属するような大手企業の賃上げはある程度実施されても、中小企業は依然として厳しい環境にあるのは間違いありません。

また、原発停止で液化天然ガスの輸入が増加し、貿易赤字状態が続いています。輸入業者はドル建て製品を輸入するのに円を売ってドルを買います。輸出業者は手に入れたドルを売って円を買います。貿易赤字は、円売りドル買いの方がドル売り円買いよりも多いことを意味します。貿易赤字はドル高円安になりやすい。しかし、海外に投資した不動産からの賃貸料、海外の子会社からの配当金、海外の債券の利息・株式の配当金の金額、海外からの特許料、外人観光客の国内消費、などが巨額になっています。これらは収入をドルで受け取るので、ドル売り円買いにつながります。貿易赤字のドル買いと、後者のドル売りが拮抗している状態で、ドル円レートのこう着状態が続いています。

おまけ
米国は感謝祭を迎えています。感謝祭が終わると、クリスマスセールが始まります。クリスマス用の包装紙の動きを調べてクリスマスセールが活況かどうか予測するという調査会社がありました。

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| 経済・社会 | 07時28分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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