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品格ある仕事

車用品販売店大手イエローハットの創業社長である鍵山秀三郎氏の文章を読む機会がありました。

イエローハットのお店にタイヤ一本を交換するために訪れたお客に対し、店員はスペアタイヤと交換すれば大丈夫とタイヤを売るのではなくタイヤ交換をしました。普通なら面倒なタイヤ交換をするよりもタイヤ一本売る方が儲かるし簡単です。でも、その店員は敢えてタイヤ交換を行いました。店員の対応に感動したお客は後日お店を訪ねて、26台の社用車のタイヤ104本を全て交換したい、価格は店頭価格そのままでよいと現金を置いていったそうです。この店員は少年期に小児麻痺を患い手が少し不自由だそうです。不自由な手で誠実に対応した店員に、お客はさらに感動しました。これを「売り手よし、買い手よし」の商売の神髄と鍵山氏は説きます。

鍵山氏は、昨今の安売りの風潮を憂いています。同氏は「価格破壊」という言葉を嫌います。他社への配慮がなく、価格競争が激化し、人の心まで破壊していると考えます。人間社会は人間の生み出す付加価値で成り立っており、お互いの付加価値を尊重し合ったからこそ平和な社会生活が営まれてきました。ただ「安ければ良い」という昨今の考え方は、この付加価値の否定につながり、自分では何も努力せず、生産者に無理難題を押し付ける。安売りするためにコスト割れの仕入れ価格を要求する一方、仕入れた商品を何の工夫もせず安売りする。いずれも言語道断。商人として恥ずべき行為。商人としての誇りがあるなら、安易な価格競争に走ることなく、心のこもったサービスを付加価値として提供すべき。付加価値の否定につながる単なる安売りは最も安易で姑息な商法だと言わざるを得ない。安売りだけが横行する社会は無味乾燥な世の中となり、人間から生きる勇気を奪い取ってしまいますと同氏は説きます。品格を欠く仕事の仕方といえると思います。

私は、売上さえ上げればよいという考え方は嫌いです。「売上さえ上げれば」と考える人は、価格を下げて売り上げを増やすことだけしか考えず、付加価値を付ける(増やす)ことを考えません。高く売るには知恵が要ります。以前書いた「でんかのヤマグチ」では、社員が商品を高く売るために付加価値をどのようにして付けるか必死に考えます。高く売ると言っても暴利をむさぼっているわけではありません。安売りをするという事は付加価値を減らすことになります。GDP(国内総生産)は国内の生産・販売活動でもたらされる付加価値の総和です。安売りの風潮が全国に広まるということは、GDPそのものを縮小させていることになります。

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| お仕事 | 07時23分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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