1. 無料アクセス解析

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

またバブルの匂い

前日に書いたブログと関連します。
日本では1980年代後半に大規模なバブルが発生し、株価が急騰し、不動産価格も急騰しました。バブルを知らない若い人は想像もつかないと思います。「地上げ」と呼ばれる土地取引が横行し、不動産業と金融機関は大儲けしました。株価は従来の評価尺度では説明のつかない水準まで上昇し、高株価を妥当とする新たな評価尺度も生まれました。全て日銀の大幅な金融緩和が原因でした。当時は、事業法人が銀行から金を借りて有価証券投資を行う「財テク」が大流行で、「財テク」をしない企業はバカだと言われました。1990年代に入り日銀が金融緩和から引締めに政策を変更した影響でバブル崩壊が起こり、大手証券会社・銀行が倒産、多くの事業法人は多額の不良資産を抱え大変苦労しました。銀行が企業に貸し出したお金を強制的に回収する「貸しはがし」で多くの中小企業が倒産し大問題となりました。1990年代初めからの20年間を「失われた20年間」と呼びます。今春、新たに社会人となる世代の人は「高成長」「インフレ」を知らない世代です。

また今、アベノミクスで日銀が大幅な金融緩和を実施します(黒田日銀総裁が発表した政策規模は予想を大きく超えました)。それを先取りして、株価は上昇、円安が進み、不動産価格やゴルフ会員権価格が上昇を始め、REIT(不動産投資信託)市場も活況を呈しています(1日は大きく下げました)。また就活をしている学生の大企業志向が復活しました。デパートでは、高級時計、絵画、着物などの高額商品の売れ行きが好調と報道されています。またネット証券会社では、長らく株式取引をしていなかった投資家が投資を再開しようとしたがIDやパスワードを忘れて問い合わせが殺到したと聞きます。株式投資とは結果が出るのを待って投資するのではなく、想像と期待で投資をするので、昨年11月以降の株価急騰はやむを得ないという気もしますが、実体経済がどうなるかが見えてくると株価はあっという間に下がるリスク(バブル崩壊)もあり得ます。具体的には、円安にもかかわらず企業の増益幅が小さい一方、輸入原材料・エネルギー価格の上昇が多くの企業の採算を悪化させることが分ってくると、期待と違うということになりかねません(実際に、今年に入っての円建て輸出金額がは伸びても輸出数量は減少しています)。

デフレの時代は、現金に置いておけば良かった時代。インフレの時代は、現金よりも株式、不動産、実物資産に置く方が良い時代。しかし、本当に物価上昇が起きるのか今後の景気指標を注目しましょう。もし、2%の物価上昇になると、国債金利が3%になり銀行は巨額の損失を計上(金利が上昇すると保有する国債価格は下落する)、中小企業への融資を手控えたり(露骨な貸しはがしは金融庁が認めないようですが…)、貸出金利を引き上げたり、中小企業の経営に大きな悪影響を及ぼします。円安、株高に浮かれてはダメです。
スポンサーサイト

| 経済・社会 | 07時26分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















非公開コメント

http://kowa1889.blog72.fc2.com/tb.php/1031-dd92252a

PREV | PAGE-SELECT | NEXT