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2017年11月30日
投資を始める前に100万円を貯めようとよく言われます。あなたが毎月積立を継続して100万円を貯めました。100万円を5年間もしくはそれ以上にわたって投資運用したいと考えます。(実際には、100万円貯まるまで投資をしないというのではなく、毎月定期預金への積み立てと投信の定額購入に分けて、早くから継続投資を行う事をお勧めします)。でも、大きな儲けは必要ないが損失を出来るだけ抑えたいと希望します。あなたは何に投資しますか?内外の株式債券REITに分散投資するバランス型ファンドに全額投資しますか?もしくは個別株式に投資しますか(個別株式投資で安定的に運用したいと思うのは間違いです…)?それとも、金を買いますか?金は利息を生まず、既に様々な投資をしている人にお薦めの資産です。毎月分配型の投資信託を買いますか?毎月分配型は投資で稼ぐ収益以上に元本を取り崩して分配金を支払っているのに加えて、複利効果が効かない為絶対避けるべき金融商品です。では、何を選ぶか?
一般的には、バランス型ファンドに全額投資することを選ぶパターンが多いと思います。リターンとリスクが程々です。しかし、私は70万円をネット銀行の1年定期にします。私が利用するネット銀行は夏と冬にキャンペーンで6カ月定期と1年定期に0.20%の金利をつけます。残りの30万円を何に投資するか?お薦めは、日本株式TOPIXインデックスファンド10万円、海外先進国株式MSCIコクサイインデックスファンド20万円に投資します。安全資産7割、リスク資産3割とします。この投資をした場合のかかる費用と期待できるリターンを計算します。
●費用
定期預金 70万円 コストゼロ
日本株式 10万円 0.20%(販売手数料ゼロ) 200円(消費税含まず)
海外株式 20万円 0.24%(販売手数料ゼロ) 480円(消費税含まず)
合計680円÷100万円=0.068% コストは正確に予測できます。
●期待リターン
定期預金 70万円x0.2%=1,400円(源泉徴収税含まず)これは確定
日本株式 10万円x4%=4,000円 株式はいずれも予想値
海外株式 20万円x5%=10,000円 株式のリターンを正確に予測するのは不可能です
合計15,400円÷100万円=1.54%
差引 1.54%-0.068%=+1.472%/年率
株式のリターン(期待収益率と呼びます)が、理論上の数値で毎年4%儲かるというものではありません。
●では損失の可能性はどのくらいあるか?
定期預金は銀行が破たんしない前提で0円
日本株式 ▲4,000円
海外株式 ▲10,000円
合計▲14,000 ⇒1,000,000円+1,400円-14,000円=987,400円 ▲1.26%/年率
この程度の損益ならば、心穏やかに5年間を過ごせるのではないかと思います。ちなみに株式は4~5%のプラスマイナスだけでなく、年率で最大30%~40%上下する可能性があります。30%上がれば109万円、30%下がれば91万円です。9万円前後の評価損があっても大丈夫という方は、こういった投資パターンが良いのではないかと思います。いや、「損をするのは1円でも絶対嫌だ」という方はネット銀行で高い金利を提示する預金を探してください。元本確保型のバランス型投資信託を買うくらいなら、こちらの方が良いと思います。
上記はあくまでも私個人の考え方であり、またリターンを保証するものでもありません。また、ネット銀行とインデックスファンドの名称は書いておりません。ご自身でネットで調べてみてください。そこから投資の勉強が始まります。
おまけ
今年も残り1ヶ月、やり残したことが無いようにラストスパートをかけましょう。
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2017年11月29日
モチベーション・アップ社の丸田副社長は言います。
『変化の速い会社は、共通した風土を持っています。それは、素直であること。それは従順とか盲目的ということではありません。耳の痛いことでも、自分の考えと違う事でも、まずは真正面から聞く。その上で、疑問に思う事はぶつけてくる。そういう姿勢を持っているという事です。聞く耳をもっているから、新たな気付きや発想が生まれ、どんどん変わるのです。でも、率直であり続けるという事は、実は容易なことではありません。実績を上げれば上げるほど人は自信を持ちます。すると、自分の考えと違うことは否定したくなる。まずは受け入れるという事を忘れてしまうのです。だからこそ、実績を上げて役職が上がれば上がるほど、肝に銘じていかなければ率直さは失われていくことが多いものです。』
昔から「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という名言があります。その通りです。能力が高い人、実績を残した人ほど、人の話を聴きませんし、自分で勝手に物事を決めてしまい、周囲の人は黙ってそれに従っていればよい、と考えます(ベテラン職人にはこの傾向があるかもしれません)。経験や知識が不足している人は、経験や知識が豊富な人の話に真摯に耳を傾けます。松下幸之助氏は病弱で、自分の代わりにみんなに働いてもらうという人なので、若手社員の話でもキチンと聴き、「いい話を聴かせてもらった」とお礼を述べたと言われます。話を聴いてくれた若手社員は感激し、仕事により精進したそうです。
人の言う事を疑問に思わず、唯々諾々と従うのは素直とは違います。何も考えていないだけです。人の話を聴いて、自分の考えと違う場合にはキチンと質問し確認する。自分の考えがないと質問すらできません。自分の考えを持つことが大事です。
亡くなった私の父は人の言うことを聞かず、自分の思う通りに全てをやろうとする人で、頭を絶対垂れないひとでした。父は実質創業社長で、経済も拡大を続ける時代で、昔はそれで通用したのだろうと思います。しかし、私にはそうする勇気も実績も不足していると思い、会議でもその分野で経験と知識のある人の考えを聞き、疑問に思ったことはすぐ質問します。もっとも自分が素直だと思っても、他人がどう評価するかはわかりませんが…。
おまけ
今日11月29日は、1129(いい肉)の日だそうです。車のナンバープレートでは11-22(いい夫婦)、11-88(いいパパ)はよく見ますが、11-29は見ないです(笑)
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2017年11月28日
最近のドラッグストアのチェーン店は、スーパーマーケットのように食品や飲料まで安価で販売していて、スーパーとの区別がしにくくなっています。ダイヤモンド・オンラインに掲載された記事で謎が解けました。
『日用品と医薬品を買う店というドラッグストアのイメージは、もう過去のものになった。経済産業省「商業動態統計年報」(平成28年版)によると、ドラッグストアの年間販売額は5兆7258億円(前年比6.8%増)と2年連続で増加している。この売り上げに大きく寄与したとされているのが食品だ。商品別ではOTC医薬品(薬局やドラッグストア等で販売されている医薬品)やビューティーケア品、家庭用品・日用消耗品等を抑え、食品の販売額が約1兆5000億円(前年比11.4%増)で最も多くなっている。中でも大規模な駐車場を備えた地方の大型ドラッグストアは、もはや総合スーパーの様相だ。加工品や冷凍食品だけでなく、卵や肉・野菜などの生鮮食品も扱っている。アルコール類の品揃えも豊富だし、カジュアル衣料品を扱う店舗まで見かける。そして、おしなべて安い。缶コーヒー、カップ麺、ビール等がコンビニよりも安い。なぜそんなことができるかというと、ドラッグストアは食品で儲けなくてもいいからだ。なぜドラッグストアの食品は安いのか。本来薬局であるドラッグストアは、これまでティッシュやトイレットペーパー、洗剤など生活日用品の安売りで客を集めてきた。しかし、いくら安さをアピールしても、日用品は毎日買うものではない。一回買えばしばらくは事足りる。ところが食品は別だ。コンビニで昼食を買う層を意識した値付けにすれば、毎日買い物に来る見込み客を確保できる。ドラッグストアにとっては食品で儲けることが最終ゴールではない。これまでこっちに来なかった客層にも、足を運んでもらう行動習慣を植え付けることが肝心なのだ。飲み過ぎた翌日に、ペットボトルのお茶を買うついでに、胃薬やドリンク剤を手にしてくれればいい。来店機会が増えれば、ついでに利幅の大きい医薬品を購入してもらえるきっかけになるからだ。』
食品の売上が一番大きいというのは驚きでした。スーパーでも目玉商品目当てで来店してもらい、他の商品も買ってもらう戦略が普通ですは、一番大きな売り上げを占める食品が目玉商品だったのですね。たしかに、風邪薬は冬に一回買えば終わりだし、洗剤なども月一回ないし2カ月に一回の購入でしょう。しかし、食品なら毎日買うし、ついでに化粧水を買うかもしれません。ドラッグストアは大手チェーンであれば、食品などもより安く仕入れることができます。ドラッグストアは規模の勝負になっており、ドラッグストアのM&A(買収・合併)が一時多かったのはこのためでした。
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2017年11月27日
行動経済学の権威で、シカゴ大学の教授を務めるリチャード・セイラー氏が今年のノーベル経済学賞を受賞しました。行動経済学とは、人が必ずしも合理的に行動しないことに着目した経済学です。面白い学問で、実例を出すと判りやすいです。
●デパートで2000円購入すると1時間駐車代金が無料になる。駐車代金は1時間300円。購入目的の商品1,500円の買い物をした後に、500円の余計な買い物をして300円の駐車代金を無料にする。ネットで5千円買うと送料無料。不足する800円に対し、対して必要でないものを千円で買ってしまう。通販あるあるです。
●100万円投資して10万円儲けて喜んだ時に比べて、10万円損した時の悔しさは2.5倍といわれます。人間は損をすることを異常に嫌う傾向がある。株式投資は買う時は易しいが、売る時が難しい。値下がりしている株を売って損を出す決断がしづらい。
●1,800円を支払って、映画館に入ったが、映画が始めから面白くない。しかし、1,800円を捨てるのもったいないので最後まで見てしまう。既に支払った1,800円は戻らないのでサンクコスト(サンクは沈んだの意味)と呼びます。本も同じです。つまらなくても1,500円がもったいなくて最後まで読み切る。つまらないなら、「サンクコスト」を忘れて、他の面白いことをした方が良いのに…。損を嫌うあまりに損を拡大してしまう。サンクコストで有名なのが超音速旅客機コンコルドでした。三菱重工のMRJも同様にならなければよいのですが
●株式投資、FX、競馬などで損を出している時ほど、大きな賭けに出て一気に損を挽回しようとして、更に損失を拡大してしまう。競馬愛好者はうなずくと思います。
●人間は利益を得る為にチャレンジすることよりも、挑戦した結果損をすることの方を強く恐れる。“値上げ交渉して、量を減らされるのを恐れる営業マンが多い業界があります。”
●余計なリスクを抱えるくらいなら、今を替えたくない「現状維持バイアス」を人間は持つ。沈みゆく客船から逃げずに船と共に沈んでしまう。海に飛び込み溺れるリスクを取るよりも、船に残り救助隊が来るのを待つ。自分勝手な希望的観測を基に行動を決めてしまう。“採算が悪化するのが分っていても、値上げをしない会社があります。”
●選択肢があり過ぎると、選ぶことができない。「選択の科学」ではスーパーでジャムの数が24種類と6種類を展示という事例がありました。売上は6種類の方が多い。選択肢があり過ぎると、売り子さんのお薦めを訊いてしまう。家電量販店と街の電器屋さん。家電量販店では自分が選ばなかった商品の中にもっと良い商品があったのではないかと心配になってしまう、といった事例。
●ハロー(Halo)効果。Haloとは後光のこと。判りやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価がゆがんでしまう事。「東大卒」というだけで優秀で仕事もできると決めつけてしまう。ベストセラーの小説というだけで、面白そうだと決めつけてしまう。
●松竹梅。おすしの松が3千円、竹が2千円、梅が1千円。一番売れるのが2千円の竹。それを松5千円、竹3千円、梅2千円にすると、一番売れるのは3千円の竹。中身の価値よりも真ん中を直感的に選ぶ人間の習性。「極端回避の法則」
●サラリーマンの年末調整。元々50万円所得税を給与天引きで納付した人が、年末に5万円還付を受けて大喜び。元々少し多めに払っていたのが戻っただけなのに…。
●もともと千円の価値しかない商品に正札2千円と付けておいて、3割引きの1,400円と赤札をつけられると、お買い得と勘違いしてしまう。「アンカリング効果」
●1年後の1万1千円よりも、今の1万円が欲しい。目先を優先する「近視眼性」
人間は合理的に決断する生き物ではないことがよくわかります。
おまけ
NHKBSプレミアム日曜夜10時に放送されている「男の操」。子連れの売れない演歌歌手が、亡き妻と約束した紅白歌合戦出場を目指すドラマ。全7回で昨日3回目が終わりました。笑って泣けるドラマです。娘役を演じている粟野咲莉ちゃんが、芦田真菜の再来というくらいの名演技を見せています。紅白歌合戦の企画もので白組の応援に出て欲しくなります(笑)。
http://www.nhk.or.jp/pd/misao/index.html
| 経済・社会
| 07時27分
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2017年11月24日
明治安田生命が11月22日(いい夫婦の日)にあわせて、アンケート調査を発表しました。ナンバープレートで11-22をつけている車を良く見かけます。
夫婦関係が円満であると回答 76.1%
生まれ変わっても同じ相手と結婚したい 46.7%
円満と回答した夫婦で 58.2%
日々の生活では、不満の少ない“現実の夫婦関係”を受け入れることで「円満」と感じてはいるものの、生まれ変わっても再び結婚したいと思うほどの“理想の夫婦関係”には達していない人が多い。結婚すると回答したのは、夫が53.1%、妻が40.3%と、12.8ポイントの差があり、妻よりも夫の方が「夫婦の絆」を実感している。
(私は結婚38年目に入っていますが、夫婦円満です。私ども夫婦は二人とも生まれ変わっても再び結婚したいというので一致しています)。
平日の会話時間は、約6割の夫婦が「1時間以下」(56.7%)、休日の会話時間は、実に4割以上の夫婦が「3時間超」(44.2%)と答えています。会話時間の平均は、平日が「98分」、休日が「253分」という結果となりました。夫婦の会話時間を円満度別でみると、平日の会話時間の平均は「円満である」で「113分」、「円満でない」で「40分」となりました。また、休日の会話時間は「円満である」で「297分」、「円満でない」で「101分」と、平日・休日ともに約3倍の差があり、円満夫婦ほど会話時間が長くなることがわかりました。主な会話内容については、「子どものこと」(73.2%)、「テレビなどのニュース」(62.9%)、「仕事のこと」(54.6%)となりました。やはり、積極的なコミュニケーションが夫婦の愛情を育んでいくようです。
(会話時間を計測したことが無いので、私はよく分りません。確かなのは、週末はほぼ一緒にいることです、外出時も在宅時も。)
夫婦間の不満について聞いてみました。
夫婦間の不満は、全体で「整理整頓ができない」(19.0%)がトップ、「気が利かな
い」(18.5%)が2位、「家事の協力をしない」(11.4%)が3位となりました。夫婦別にみると、「特にない」と回答した夫は47.4%、妻が23.8%という結果でした。不満がない夫が約5割に対して、不満がない妻は約2割と、妻の約8割は夫に不満を感じていることがわかりました。
夫が妻へ持つ不満トップ3は、「整理整頓ができない」(17.0%)、「気が利かない」(12.0%)、「体型が変わってきたところ」(9.6%)でした。これに対して、妻が夫へ持つ不満トップ3は、「気が利かない」(25.1%)、「整理整頓ができない」(21.0%)、「家事の協力をしない」(19.3%)という結果でした。
夫婦間の不満を円満度別でみると、「円満でない」では「気が利かない」、「家事の協力をしない」、「話を聞いてくれない」が上位となっています。相手の話に耳を傾け、気を利かせて家事の協力をすることが、夫婦円満の秘訣と言えそうです。
(毎年女房の誕生日には花を贈り、結婚記念日には旅行や食事に行きます。家事の協力もある程度はしています。)
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| いろいろ
| 07時34分
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