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2016年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年02月

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「一流のリーダーの考え方、二流のリーダーの考え方」小宮一慶著 PHP出版


私が好きな経営コンサルタントの最新本です。共感できる考え方がかなりあったので、紹介すると同時に私の想いも合わせて書きたいと思います。

『一流のリーダーは、「目的」と「目標」の違いを明確に理解している。二流のリーダーは目標が「目的化」してしまっている』
「家族全員が幸せな生活を送る」これが目的。最終的に目指すもの、実現したいこと、自分の存在意義です。家族の幸せの為に「5年以内にマイホームを建てる」ことが、目的を達成するための具体的手段であり、「目標」です。では、企業の「目的」は何か?ミッション(企業使命)といえます。「商品やサービスを通じて社会に貢献する」「働く人を幸せにする」などが、どの会社にも共通する目的で、売上高屋利益は目的達成の度合いを表す「目標」にすぎません。しかし、「目標」を目的化してしまう人が少なくありません。不正を起こす経営者などはまさにその典型です。「働く人を幸せにする」という本来の目的を忘れ、数値目標の達成をひたすら追求する組織では社員が疲れてしまいます。「優れた商品やサービスを提供することで、お客さまに喜んでいただき、それを通じて社会に貢献する」こと、そぢて「働く人を活かして幸せにする」ことです。周囲を幸せにすることと言い換えてもいいでしょう。これこそが、企業活動を通じて私たちが目指すべき「目的」なのです。売上、利益、シェアといった数字はあくまで「結果」としてついてくるのです。

コーワの企業使命は「高品質の製品とサービスをお客様に提供し、人々をより幸せにする事を目指す」です。人々とは、社員とその家族、取引先、地域社会、金融機関、株主まで含みます。小宮氏の考えと似ているので、真似したのではと思うかもしれませんが、違います。利益は企業使命を実現するための手段です。利益がなければ、賞与を支給することができません。赤字が続けば、人員削減などのリストラをしなければなりません。最悪は、会社が破たんし、社員とその家族を(古い表現を使うと)路頭に迷わせることになります。小宮氏の「結果」と私の「手段」では表現が違いますが、趣旨は同じです。

ブラック企業が急成長しても、働く人は幸せとはいえません。しかし、働く人にやさしい会社であっても、破たんしては元も子もありません。売上と利益を確保する事に全力を尽くすことは悪いことだとは思いませんが、それを目的化させるのは間違いであって、あくまでも手段もしくは目的に到達するまでの通過ポイントだと思います。

おまけ
「トランプ大統領に言うべきことは言う」と安倍首相。しかし、トランプ大統領の特定国の入国制限に関する大統領令に対しては、「コメントする立場にない」発言。情けないです。

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| | 07時39分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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トランプ大統領

トランプ大統領は就任直後から、TPPからの永久離脱、NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉、メキシコ国境の壁建設等の大統領令を連発しています(大統領令とは、大統領が議会の承認や立法を経ずに直接、連邦政府や軍に発令する命令。議会は反対する法律を作ることで大統領令に対抗できるほか、最高裁判所も違憲判断を出すことがある)。まるで独裁者、超ワンマンオーナー社長のようです。

トランプ大統領は、明らかにすぐウソとわかる嘘をつきます。「就任式の観客は過去最高だった」発言。事実は写真を見ても8年前のオバマ大統領の就任式の方がはるかに多いです。「米国の景気が悪いのは海外が仕事を奪っているからだ」「米国の治安が悪いのは移民のせいだ」これらの発言は事実と異なります。米国の失業率は過去最低水準にあり、治安はかなり良くなっています。CNN等のメディアが嘘の報道をしていると非難。自分の意に沿わない結果や報道はインチキで、自分の意に沿う結果や報道は真実と言い張る神経。信じられません。

大統領が個々の企業に対してコメント(批判、称賛、恫喝)するなんてありえません。
為替に関してコメントするのは、国のトップはすべきではありません。例えば、トランプ大統領が親族に事前にドルを売らせておいて、ドル高はダメだとツイートし、ドルが売られれば親族は大儲け。濡れ手に粟です。こんなことは許されません。中国や日本は通貨安にしていると言いますが、トランプ大統領も通貨安誘導発言をしています。

米国の雇用が海外に奪われたといますが、自国生産から海外生産にシフトしたのは米国の企業です。1980年代、貿易摩擦で日本の自動車が目の敵にされて、日本メーカーは米国内の生産を飛躍的に伸ばしました。それを評価せずに、アメリカ車が日本で売れないから不公平だという。ドイツ車は日本で好調な販売実績を残しています。左ハンドルで、大型車で駐車場探しに苦労し、燃費が悪く、ディーラーが整備されていないアメリカ車を誰が買いますか??トランプ大統領は低収入の白人労働者の味方と言いますが、閣僚は富豪ばかりです。仕事がないのではなく、米国内の富の再配分がおかしくなっています。

トランプ大統領はドル高是正を主張しますが、インフラ投資などの財政支出拡大策は資金の米国流入を招きドル高になり、さらにはメキシコ等に対する保護主義は新興国通貨安/ドル高を招きます。政策効果が相反する方向に働く矛盾を抱えています。

トランプ大統領を見ていると、米国は悪くなく海外が悪いというまるで駄々っ子のようです。海外が悪いと言って自分の責任逃れをするのは、日本周辺のどこかの国と同じです。

こんな考え方の人物が4年間にわたり(8年間は勘弁してほしいです)、核のボタンを押せる地位にいることが恐ろしいです。

| 経済・社会 | 07時29分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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経営者と後継経営者限定です

今日のブログは、表題の通り株式未公開の中小企業で一定規模(従業員50人以上、売上20億円以上、純資産10億円以上)を有する企業の現経営者と後継系者向けの中身になっています。従って、対象外の人は読んでも問題ありませんが、理解にしくいし、興味もわかないと思います。

平成29年度の税制改正大綱に織り込まれた未上場の中小企業の株価算定に関して、大きな変更が含まれています。おそらく、中小企業の経営者は毎年自社の決算に基づいて、顧問税理士に株価算定を依頼していると思います(もし依頼していない経営者が居たら、必ず毎年実施するようにして下さい)。

取引相場のない株式評価方法の原則的評価方法のひとつに類似業種比準方式があります。これは、事業内容が類似する上場企業の株価を基にし、評価しようとする自社の1株当たりの配当金額、利益金額、純資産価額の3要素(比準要素)を比較することで株価を算定する方法です。この方法は、利益や配当を多く出している会社の株価は高くなります。比準割合の構成比が、配当1:利益3:純資産1となっているため、特に利益の高い会社の株価は高くなります。さらに、高い利益が長く続いており過去の利益が内部留保として多く蓄積されている会社は純資産価額が大きくなり、株価も高くなります。29年度の税制改正大綱が成立すると、29年1月以降に算出する株価が従来と変わります。

利益の比重が3/5から1/3に ⇒利益が多く株価が高い企業の株価は下がる、退職金や不良資産売却で赤字にしても株価の下落が小さくなる
純資産価額の比重が1/5から3/1に ⇒内部留保が厚い会社の株価が上がる

永年企業を継続し、利益水準が高くはないけれど自己資本(純資産)を永年に渡って着実に積み上げた老舗の中小企業の株価は上がってしまいます。相続や贈与をする際には、かなりの増税並びにコストアップ要因となります。事業承継を行う際には、注意しなければならない変化です。是非、一度顧問税理士とご相談ください。

このブログを経営者の方が何人読んでいるかわかりませんが、1人か2人でもお役に立てばと願います。

おまけ
訪日客が宿泊先として大都市のホテルを敬遠して、いろいろな場所に泊まっているそうです(日経MJ新聞)。夜行バス、キャンピングカーのレンタル、関空の休息スペース、ラブホテル、民泊など。価格を大幅に上げたり、報道された本を部屋に置き続けたりするアパホテルは外人観光客が急減するかもしれません。

| お仕事 | 07時27分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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野村克也 名言集

http://nomurabot.com

野村克也氏の名言が解説と共に紹介されています。好きでよく見ます。いくつか紹介します。
『不器用は、最後に器用に勝る』
器用な人間は何事もそれなりにこなすことができるので、周囲から重宝され評価もされる。しかし「器用貧乏」という言葉があるように、「これだけは負けない」という自分の武器を持てずに終わることが少なくない。対して不器用な人間は、要領が悪く、何度も失敗するため、一定のレベルに達するまでに時間がかかる。だが、試行錯誤を繰り返す中で、おのずと失敗から学び、知識や理論、経験則が蓄積されていく。それらは一度身につけば失われることはない。 ⇒以前書いたブログに相通じます。

『人は、いとも簡単に努力という言葉を使う。しかし、本当の努力というものは、そう簡単なことではない』
努力とは地道なものである。努力に即効性はない。小さなことを単純にコツコツと積み上げるしかない。そして、それがやがて大きな成果につながるということが頭でわかってはいても、継続させることは並大抵の意志ではかなわない。努力という言葉は、まさしく「言うは易し、行うは難し」なのだ。 ⇒営業の新規開拓、製造部門の業務改善、管理部門の効率アップ等継続することが大事で、継続できることは才能です。

『監督にとって、決断は常に賭けである。賭けには根拠が必要』
結果がわからないから決断が必要。結果がわかっていることに、決断は必要ない。 ⇒決定は複数の選択肢から選ぶこと。決断はやるかやらないか、完璧な情報がない状況で決める事。

『人を教え導くための基本は愛情。愛情なくして信頼関係は生まれない。信頼がなければ組織そのものが成り立たない』
コーチは教えたがりではダメ。選手自身の中に疑問を生じさせ、向上するための知識欲が充満する方向へ導くのが、本来のコーチ術であり、指導の道。 ⇒上司・先輩社員も同じ

『監督の仕事の根本は「チームづくり」「試合づくり」「人づくり」である』
なかでも重要なのが「人づくり」。人がつくれなければ、チームも試合もつくることはできないからだ。 ⇒人を残す(育てる)のが最高の経営者と言われます。

『思い通りにならないから、人生は楽しい』
南海にテスト生として入団したとき、夢に一歩近づいたと思った。しかし、あとで話を聞いてみると、球団は野村を戦力として見ておらず、練習でピッチャーの球を受けるブルペンキャッチャーとして獲ったのだと知った。野村は愕然としたが、これでは恥ずかしくて故郷に帰ることもできない。当時、南海ではテスト生から一軍に上がった選手はひとりもいなかったが、野村はそれを目指すことを決意した。「思いどおりにならないものを、努力や創意工夫で何とか思い通りにするのが、人生の喜びであり、価値である」。 ⇒ 経営も、営業も、製造も、思った通りにはならないから面白いと思える心の余裕を持ちましょう。

| いろいろ | 20時40分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本食の素晴らしさ


ここ何年も海外に行くことは無くなりましたが、コーワに入社する前はキヤノンと金融業界に勤務した時代に20か国以上行きました。しかし、どの国に行っても日本の食事よりおいしい物にはなかなか巡り会えませんでした。例えば、フランス料理でミシュランの星をもらっているお店で食べても、都内のフランス料理の方が美味しいと感じましたし、中国料理でも同じでした。おそらく日本で食べるフランス料理や中国料理の味に慣れているのが影響しているのかもしれません。

ロンドンでランチを食べる時、金融センターであるシティでお昼を食べるとイギリス人はパブでぬるい黒ビールを飲むだけ、もしくはまずいサンドイッチ程度で済ませます(パンがまずいです)。アメリカ人のランチだと、ランチボックスにサンドイッチ+ポテトチップ+リンゴといったパターンが結構ありました。日本のお弁当のように栄養バランス、色彩、見栄えを考えたランチはほとんど見かけませんでした。

また、ミシュラン社が星をつける日本のお店の数が本国フランスと比べて多いとも言われます。日本は専門店の種類が豊富です。寿司、てんぷら、とんかつ、うなぎ、そば・うどん、おでん、すきやき・しゃぶしゃぶ、焼き鳥、ラーメン(とんこつ、塩、しょうゆ、みそ等)、会席料理、鉄板焼き、おにぎり、お好み焼き、カレーライス、等数多くの専門店が味を競っています。なので、星を持つお店が多いのは当然だと思います(ミシュランの星をどう評価するかは別問題です)。中国のつゆソバ(ラーメン)はおいしくありません。日本のラーメンは中華ではなく和食の代表格です。

日本の主婦は、和食、洋食、中華、など様々な種類の料理を自宅でします。中国の主婦は中国料理しか作りません(朝食は外食のおかゆで済ませ、自宅では調理しません)。日本の食文化は、お弁当のような独自の文化もあれば、ナポリタンやカレーライスのように日本で独自に発達進化した料理もあります。

美味しい物を食べるための旅行なら、日本に限ると私は思っています。

おまけ
日経MJによれば、2016年の全国百貨店売上高が5兆9,780億円となり、1980年以来36年ぶりに6兆円を割り込んだとの事。既存店ベースで前年を2.9%下回った。衣料品が低迷し、デパ地下も前年割れ。免税品売上も減少。売上高のピークは91年9兆7,130億円。16年はピークから38%減。スーパー、コンビニに加えてドラッグストアも百貨店売上を上回っています。

| たべもの | 19時58分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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