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「東芝の不正会計処理事件と『目的と目標』の違い」


経営コンサルタントの小宮一慶氏が東芝の事件に関してメルマガで書かれた文章を掲載します:

『東芝の不正会計事件に関して第三者委員会の調査報告書が提出され、歴代の3人の社長の退任が決まりました。東芝では、リーマンショック後の業績急低下、福島の原発事故による原発事業の先行き懸念、さらにはライバル日立との業績格差の拡大などがあり、トップが「チャレンジ」という圧力を各部門にかけ続けていました。「3日で120億円の利益の改善」というトップの無茶な依頼にも、上からの指示は絶対という社風もあいまって、不正な会計処理が組織的に行われたといわれています。

 私は、根本的には、この東芝の問題は、経営者が企業経営の「目的」と「目標」を混同してしまったからだと考えています。目的と目標は、次のように区別することができます。

 目的とは、「最終的に行きつくところ、存在意義」です。目標は「目的に至るまでの通過点、具体的な評価、目的達成のための手段」です。企業の場合なら、「良い商品やサービスを提供して社会に貢献すること」や「働く人を幸せにすること」が目的で、売上高や利益は目標です。私の人生の師匠の藤本幸邦老師は、よく「お金を追うな、仕事を追え」とおっしゃっていましたが、まさしく目的と目標の違いを明確に指摘されていたのです。その目的と目標が混同され、目標が目的化してしまうと、働く人だけでなく、お客さまや社会にとっても大変不幸なこととなります。これは、不正事件などだけのことではありません。働く人が活き活きと働いていなかったり、本来もっと実力が出るような会社がそうでない場合にも、この「目的」と「目標」の混同が起こっていたり、本来の「目的」が忘れられているような場合も少なくないのです。本来目標であるもの、とくに売上や利益が、目
的化したときにさまざまな問題が起こることを経営者はしっかりと認識していなければなりません。

 経営者の仕事は、会社を「良くする」ことですが、東芝の経営陣は「良くする」のではなく「良く見せる」ことに腐心し、それが利益操作につながりました。自己の見栄もあったでしょう。そして、東芝の場合も「目標」が「目的」化してしまいました。しかし、これは、他社でも十分に起こりうることです。この問題は、つまるところ経営者自身の考え方や人間性の問題が大きいのです。コンサルタントの大先輩である一倉定先生が、「会社には良い会社、悪い会社はない。良い社長、悪い社長しかない」というのはまさしくそういう意味です。今回のような不正を防ぐためには、経営者の、経営者としてだけでなく人間としての教育が必要となります。これをシステム化することは残念ながら難しいですが、結局は経営者や幹部が古典を学ぶなどして「正しい考え方」を持つしかありません』

経営者の資質、人間性が問われる東芝事件です。同様なことは、中小企業ではもっと頻繁に起こりやすいと思います。ワンマンオーナー社長に正論を言えない雰囲気であれば、社長の決定が全て通ってしまいます。私はコーワの使命を「高品質の製品とサービスをお客様に提供し、人々をより幸せにする事を目指す」としています。人々は、私の家族、社員とその家族、取引先などコーワに関係する人々すべてを指します。東芝で粉飾決算を強いられた社員の心境を思うと、同情を禁じえません。東芝固有の問題として見るのではなく、中小企業であればあるほど、社長の真摯な経営姿勢が問われると思います。

おまけ
金曜日11時15分テレビ朝日で放送の「民王」。原作池井戸潤。遠藤憲一の演技がおかしく笑えるドラマです。お薦めします。

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| お仕事 | 07時28分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「トヨタ仕事の基本大全」OJTソリューションズ 中経出版


私はトヨタの自動車が嫌いで、自分用に一度も購入したことがありませんが(会社の営業車はプリウスですが…)、トヨタの製造現場の強さには凄いものがあると思います。標題の本は、製造現場の改善を仕事とするOJTソリューションズ社が書いたものです。同社は、トヨタで改善を担当した方が様々な企業の改善コンサルティングサービスを提供する会社です。その中から、参考になる部分を紹介していきたいと思います。しかし、書かれている内容は、至極当然のことばかりなのですが、それを徹底的にやり続けることが出来るのがすごいと思います。

トヨタの五大任務。トヨタの管理監督者が徹底すべき仕事の基本です。
1. 安全(安全で働きやすい職場を作る)
2. 品質(不良を作らない)
3. 生産性(短い時間で必要数を納期通りに作る)
4. 原価(出来るだけ安く作る)
5. 人材育成(優秀な人材を育成し、定着させる)
私が工場にいつも話すのが、まず安全、次いで品質と効率(生産性)ですが、原価と人材育成までは触れていませんでした。

「給料はお客様からもらっている」という考え方を基本に、この説明を行うそうです。私は、「給料はお客様から頂く粗利益が原資となっている」と話します。同じことです。お客様にもっと喜んでいただき、もっと喜んでお金を払ってもらうには、どのようにしたら良いのか徹底的に考える。

トヨタでは、不良が見つかったら製造ラインを躊躇せずに止めて、その場で直すもしくは問題を解決します。私が昔勤務したキヤノンの取手工場もおなじことを30年以上前に行っていました。生産性では有名な「かんばん方式」が生み出されました。トヨタの原価低減に対するどん欲な意識は有名です。本のなかでは、人材育成に注力するのが読み取れます。
読んでみると、そんなの当たり前だと思う人も多いと思いますが、製造業の経営者、管理職の方は一読する価値はあると思います。

| | 20時34分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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コミュニケーションを良くする基本

コミュニケーションを良くするには、3つの基本があると思います。

まず、自己開示。自分のことをオープンにせずに、隠す人の話しを他人は真剣に受け止めようとはしません。自分の気持ち、経験、信条、成功談/失敗談、趣味/特技、家族、価値観、等を人に話すことで、自分に対する信頼感を醸成することが出来るようになります。まず自分ことをオープンに話すことで、相手もオープンに話してくれるようになります。私はこれを信じており、3年前のブログで、「人生棚卸」と称して、私の生い立ち、転職歴、病歴、趣味、などすべて明かしました。特に、失敗談や笑える話は相手の共感を呼ぶことが出来ると思います。失敗談を明かす人には相談しやすいと感じると思います。

次に、表情。相手が話している時に、ニッコリして心からの笑顔でうなずき、相手の言葉に対し「へーそうなんだ」「わかる、わかる」といった反応をみせ、相手の目をしっかり見て話を聴くと、これらのボディランゲージが好意的な気持ちを伝えます。もしムスッとして笑顔も見せず、スマホをチラチラ見ながら、顔をそむけて聞いていたら、話している人がどう感じるか?この二つのパターンを二人でペアを組んでやってみると後者がどんなに苦痛か判ると思います。

最後に、相手の話を二人で共有しようという気持ちで聴く。二つ目と関連します。もし、二つ目の後者のようなスタンスで最初から批判的な姿勢で聞いていたら、相手の話を批評したり、反論したり、潰そうとしたりします。逆に、相手の話を共有しようという姿勢で二つ目の前者のような姿勢で聴いていると相手も安心して話を進めることが出来ます。

「聴く」と「聞く」の漢字を使い分けているのに気が付きましたか?「聴く」は、耳と心と目で相手の話を受け止めるという字です。是非、「聞く」ではなく「聴く」を常日頃心がけるようにしたいですね。

おまけ
国会の審議を見ていると、安倍首相は野党の質問に真摯に回答していません。平行線、すれ違いの会話ばかりです。コミュニケーションが成立していません。

| お仕事 | 07時28分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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もっと早く


もっと早く報告しなさい
もっと早く対応しなさい
もっと早く行動しなさい

もし、あなたが上司からこのように何度も言われているとしたら、上司が考えるスピードの基準(もっと早く)とあなたの考えるスピードの基準がずれていると考える方が良いと思います。自分としては早くやっているつもりでも、上司から見れば遅いのです。「もっと早く」と言われてから、行動するのでは「行動が遅い社員」というレッテルを貼られてしまう事になります。言われてから行動する社員を高く評価する社長・管理職は、まず居ません。

言われる前に なすべきこと(報告、相談、段取り、反省、改善など)を考えて行動することが大事です。

もし、社長や上司から「急ぎでこれやって」と言われて、今すぐ作業できない場合は、状況を説明の上いつならできる、もしくはいつまでなら待てるか確認しておきましょう。これをしないで、社長や上司から「出来た?」と訊かれて、「まだです」と答えるよりは、はるかに仕事ができる社員と思われます。その場合に、なすべきことの優先順位と段取りをキチンと考えられることが大事です。

おまけ
中国上海株式市場急落。国が株価をコントロールできると思う方が間違っています。まだ下がるでしょうね。
おまけ
世界水泳シンクロナイズドスイミング。連日のメダル獲得。これは井村ヘッドコーチ復帰の効果です。井村コーチが日本の黄金期を作りましたが、協会幹部とぶつかり、中国のコーチに就任し、あっという間に中国をメダル常連国にしました。その後日本が低迷し復帰したら、結果を出し始めました。演技するのは選手なのに、コーチが変わるだけでこうも違うものなのですね。指導者、リーダーの力は偉大です。

| お仕事 | 07時30分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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働く目的


松下幸之助氏は「給料を働くことの最高の目的としてはならない。仕事を通じて社会に尽くしていくのだ。」という言葉を残しました。
会社が社員に与えられる幸せには、一番目に「働く幸せ」、二番目に「経済的な幸せ」の二つがあると思います。「経済的な幸せ」は明白ですね。一番目の「働く幸せ」は働くこと自体が楽しく自分の喜びと言える幸せです。自分の自由な時間を嫌な仕事に使って給料をもらっていると考えたら、働く喜びを分らない不幸な人物となります。

私は30年前に軽いうつ症状になったことがあります(幸いにも数か月で治りました)。当時、月曜日が出社するのが嫌でイヤで仕方がありませんでした。だから、こんな会社にしたいと考える中に、「月曜日の朝が苦にならない会社」にしたいというのがあります。出社するのが楽しいと思ってもらえる会社であれば、仕事の質も高くなり、顧客から喜ばれる会社にもなります。

以前のブログでも書きましたが、人間の本質的な幸せとは「人を愛し愛されること」「人に必要とされること」「人の役に立つこと」「人にほめられること」だと思います。お金があっても、愛されない、人に必要とされなかったら幸せだとは実感できないと思います。人に必要とされ、人の役に立ち、人からほめられるのは、仕事を通じて一番実感できることだと思います。ガンなどの大病を患った方が、一日も早く病気を克服して仕事に戻りたいと言います。たとえガンの末期だったとしても、人は仕事に戻りたいと切望します。仕事が出来ない状態になって初めて仕事ができることがこんなにも幸せだと再認識するわけです。

仕事がつまらないとか言わないで、とことん仕事に打ち込んで周りの人に喜ばれたり、ほめられたりしたら、お金に替えられないプライスレスの喜びになると思います。

おまけ
昨日の西東京代表決勝戦。早実の大逆転試合。ゲームが熱く、観客も選手も暑い試合でした。

| お仕事 | 07時32分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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