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2011年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年12月

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欧州危機が日本に与える影響

最近、欧州のニュースで日本国内の景気が悪くなるという報道をよく見かけます。何故遠く離れた欧州の問題で日本の景気が悪くなるのか解説します。

先日、ギリシャの国債の価値が半分になると報道されました。欧州の銀行はギリシャの国債を持っています。それが急に半分の価値しかないといわれると、半額を損失として処理しなければなりません。ギリシャ以外の国債も価格が下落(利回りが上昇)し、評価損が膨らんでいます。銀行は損失が出ると自己資本と呼ばれるお金が減ります。日本を含む世界中の銀行がこの自己資本比率を一定以上に保つことが要求されています。自己資本比率を維持するために、企業への貸し出しを減らすことをします(この仕組を解説すると長くなるので割愛します)。企業が借り入れを減らされると、使えるお金が減るので設備投資を減らす、賃金を減らすといったことをします。これで欧州の景気が悪くなります。

欧州の景気が悪くなると、キヤノンなどに代表される精密機器メーカーの欧州への輸出比率は高く、輸出量が減ります。また通貨は一般的に景気の強い国の通貨が買われるので、景気の悪いユーロが売られやすくなります。欧州向け輸出の量が減り、ユーロ安で円建ての利益が減ります。また、中国からの欧州向け輸出が減ります。そうすると、製品を作るために材料を日本から中国企業が輸入していますが、その量が減ります。従って、日本からの中国向け輸出が減ります。

ユーロ安は円高をもたらします。日本企業の米国における現地生産の比率が高まっておりドル安に対する抵抗力は昔よりも強くなりましたが、欧州での現地生産は遅れており輸出の比率が高めです。ユーロ安の影響のほうがドル安よりも大きな影響を及ぼします。それにドル安は原油・穀物などが安く買えるのでメリットがありますが、ユーロではそういうメリットはありません。

欧州の国債が売られ、ユーロが売られ、欧州の景気が悪くなり、日本や米国の景気も悪くなります。景気が悪くなると企業業績が悪くなり、株式市場は下落します。米国の消費者が持つ金融資産の中で株式が占める比率が高く、株式が下落すると米国の個人消費は落ち込みます。米国の個人消費が落ち込むと日本からの米国向け輸出が減ります。日本の株式市場も下落して、消費者心理を冷やします。

日本、欧州、米国、中国、アジア、新興国の経済は密接につながっています。日本から遠く離れた国の出来事が翌日には日本経済に影響を与える時代になりました。

おまけ
太陽電池の市場価格が1年弱で4割下がったそうです。台湾、中国のメーカーの増産が原因だそうです。グリーンエネルギーとして注目されましたが、早くも薄型テレビ化し始めました。
おまけ
米国のクリスマスセールが事前の予想よりは良いみたいです。でも安値志向は非常に強くネット販売が好調みたいですね。感謝祭が終わるとクリスマスセールが始まり、小売業にとっては最大の稼ぎ時です。米国では、クリスマス用の包装用紙の売れ行きを見て、クリスマス景気を占うというエコノミストが昔いました。


ダンボールのコーワ
埼玉のダンボールメーカー コーワ株式会社



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| 経済・社会 | 07時43分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ユーロの問題

ニュースでは連日欧州の財政・金融危機を伝えています。欧州の危機が何故これほどに騒がれるのか解説します。その前に1999年のユーロ導入そのものが問題を抱えていたことを説明します。

ユーロを自国通貨として使用する国は財政赤字をGDPの3%以内に抑える義務があります。3%を超過した場合は、速やかに3%以内に戻す義務があります(実際は守られていませんが)。ギリシャは3%以上の赤字を抱えていたのを隠して加入しました。それがばれて、大きな問題となりました。ユーロを導入した国は、財政政策(景気が悪いと公共投資などを増やしたり減税をしたりして景気回復を図ります。これが財政政策です。)は国の方針で決定できますが、金融政策(景気回復を図るために金利を引き下げるといった方針を決定する)はECB(欧州中央銀行)が決定します。本来は、政府・中央銀行が協調して景気回復を図る必要があるのに、ユーロ加入国は財政政策しか自国での決定ができません。金融政策は、たとえばスペインはインフレ率が高いから金利を引き上げたいのに、ドイツのインフレは低いから金利を上げたくない、といった問題が起きます。従って足枷の多い仕組みで、ユーロはこのような問題をスタート当初から抱えていたわけです。英国やスウェーデンなどは加入しませんでした。なので、これらの国において国債の利回りの上昇(価格の下落)といった問題は起きていません。

ユーロに加入する前のギリシャやスペインでは、国の信用がドイツなどに比べて低く、インフレ率も高かったため金利が高かったのですが、ユーロ加入後に同じ水準の金利が適用されるため、金利が下がりました(実際はドイツが一番低く、ギリシャは高かった)。それまで長期金利が8%だったものが4%に低下すると、不動産投機などのバブルが発生しました。イタリアでは、自国通貨リラからユーロに変わったら物価が非常に上がりました。イタリア人はリラの当時のほうがよかったとよく言います。日本で売られているイタリア製の輸入品の価格が、ユーロ導入後に上がりました。

最近、政権が交代した国はギリシャ、イタリア、スペインとすべて欧州南部の国です。ドイツやオランダなど北の国では3か国で起きたような問題は起きていません。よく南北問題といわれます。北半球の経済が進んでおり、南半球の経済が遅れているという意味で使いますが、欧州でも同じ問題が起きています。

ギリシャなどは、本当はユーロを離れて元の通貨ドラクマに戻して、通貨を切り下げて経済の回復に努めたほうがよいと私は思うのですが、それを認めるとユーロの崩壊につながりかねないので各国ともそれは避けたいと思っています。

このユーロ危機の問題はいつまで続くのか正直予測できません。しかし、日本経済に悪影響を及ぼすのは間違いありません。明日はそれを書きます。

おまけ
年末ジャンボ宝くじを買いました。まず当たることがないのですが、買わないと3億円当たった時にどう使うか考える権利すらありません。買わずにどう使うか夢想することは無意味です。なので、アウトオブザマネーのコールオプション(説明すると長くなるので、わかる人だけ笑ってください)を購入している感覚で、宝くじを購入しています。

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| 経済・社会 | 07時30分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人を採用する

台東区役所が主催する「台東区若手経営者サポートセミナー(第7期)」に出席しています。講師は国際後継者フォーラムを主催する二条彪氏です。秋から2週間ごとに1回2時間台東区役所で10回の勉強会が開催されます。今年で7回目になり、私は第2期に参加しました。今回は人の採用に焦点を合わせてセミナーを開くというので参加することとしました。二条氏の熱狂的なファンが多数いて毎年参加している人が半分以上占めているのではと思います。

人を採用するには面接が大事です。前回は面接で大切なポイントを勉強しました。

私の経験を書きます。私はコーワに入社するまで内外の資産運用会社7社を経験しました。最初の会社は新聞広告で入社しました(40名応募で私1名が入社)。それ以外は、ヘッドハンターの紹介で入社する、友人から来てくれと頼まれ入社する、のいずれかのパターンでした。面接される立場を多く経験しましたが、部下の採用のために面接をすることもありました。私が採用される場合は、特定分野のプロとして採用されるので、それまでの実績を見れば私の実力がどの程度なのか判断できます。「人間性の良さ」は面談してもらえれば大体わかります(笑)。私と一緒に働くスタッフや関連する部門の人とも面談してOKをもらいます。私が自分の部署で部下を中途採用する場合、実務経験、知識、能力などは話していれば応募者の力はわかるので、ポイントは私を含むチームメンバーが彼もしくは彼女と一緒に働きたいと思うかどうかがポイントです。一人でも反対する人がいれば不採用です。

逆に困るのは新卒を採用する場合です。業界に関する知識、経験、実績などはゼロです。コーワでは段ボール経験者の中途採用をせずに、新卒採用をしています。新卒は白紙状態です。採用のポイントは「素直さ」「営業を採用する場合は人に好かれるかどうか」「向学心があるかどうか」です。営業としての採用であれば、営業部門の上席者2名が面接して採用したいと思う人間を私が面談し、私は前述の3つのポイントを確認します。それと会った最初の印象が悪い人を採用する確率は低いです。

劇的ビフォアアフターという自宅の困った問題をリフォームで解決する番組があります。解決すべき問題がハッキリしているので、プロの建築家には思ったよりも簡単なリフォームだそうです。逆にまっさらな土地を与えられて、自分の好きな家を建てなさいと言われるほうが建築家としては難しいそうです。同業の実務経験者の中途採用は前者、新卒の採用は後者に似ています。

おまけ
橋下氏が大阪市長に当選。大阪都構想実現するのでしょうか?
おまけ
野田首相のメディアに対する露出が極端に少ないです。どじょう首相だから泥の下に埋まったままなのでしょうか?

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| お仕事 | 07時24分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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週末雑感

●薄型テレビ
週刊ダイヤモンドに米国の年末商戦で大型テレビの価格大暴落という記事が出ていました。サムスンの55インチが77,000円、シャープの60インチが61,600円と出ています。1インチ千円です。5年前が1インチ1万円で、5千円を切ったら安いといわれました。来年は中国で2千万台以上の余剰生産になり、米国に流れ込むといわれています。日本にも中国製の薄型テレビが輸入されると、国産のテレビもそれに引っ張られる形でさらに値下がりするかもしれません。近い将来、本当にMade in Japanのテレビがなくなるかもしれません。段ボールの消費も減りそう(コーワでは生産していませんが…)!!!
●スマートフォン
スマートフォンは国内のガラパゴス携帯と違ってOSがアップル製かグーグル製になるので、日本の携帯電話メーカーのシェアが下がって、アップル、サムスンのシェアがどんどん上がっています。このままでは国内メーカーのシェアがさらに下がる可能性があります。俗に市場浸透率が16%を超えると飛躍的に数量が増加するといわれ、スマートフォンがすでにその段階に来ており、スマートフォンのシェアがもっと上がります。このままでは国内メーカーのシェアがさらに下がる可能性があります。
●ナベツネ
読売巨人軍の会長の渡辺氏と前球団代表の清武氏の間でトラブルとなっています。もともとナベツネ氏の言動には私は不快感を持っていましたが(週刊誌によれば清武氏にもいろいろ問題はあるようですが)、今回さらにその思いが強くなりました。アメリカのプロスポーツのチームのオーナーは「富豪がチームを所有する」本当の意味でのオーナーです。ナベツネ氏はそういうオーナーでもありませんし、単なる一企業(読売新聞社)の上席者というだけです。それなのに、あたかも自分の個人所有物のように振る舞い、プロ野球全体も自分の意志で動かせるのだと勘違いしています。解任した清武氏を「もともと評価していなかった」という発言は「天に向かってつばを吐く」行為であって、そういう人間を永年重要ポジションにつけていた自分の無能ぶりをさらしているだけなのに、それは知らんぷりです。もともと、これは巨人内部の内紛であって、公の場で討論するようなものではありませんし、それを面白おかしく取り上げるマスコミも間違っています。一切無視すればいいだけです。多くの巨人ファンが離れるのではと思います。上の立場に立つ人ほど、謙虚に真摯にふるまわなければならないことを再認識させてくれる事件が、オリンパス、大王製紙、巨人と続いています。
●妖怪人間ベム
土曜日夜9時から日本テレビで放送しているドラマです。漫画が原作で、私は昔漫画を見ていませんでした。ある科学者が生み出した人造人間のベム(KAT-TUNの亀梨)、ベラ(杏)、ベロ(鈴木福ちゃん)の3人が主役です。人間から化け物として3人は迫害されるが、本当の人間になりたい3人。人を助け、人の役に立ちたい3人。初回を馬鹿にしながら見たら、結構考えさせてくれるドラマで、毎週見るようになりました。ある番組批評でも褒めていました。明日見てみたらいかがでしょうか?3人が適役です。人間にとって幸せとは何かを考えるきっかけをくれるドラマかもしれません。

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| いろいろ | 07時25分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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えこひいき

「えこひいき」をネットで調べると「自分の気に入った者だけを特別に可愛がったり、肩を持ったりすること」とあります。学校や会社で先生や上司が「えこひいき」をすると、不公平感や不満感が組織内に広がり問題となります。組織内の人間が絡む事では、えこひいきを避けた方が無難だと思います。

では商売ではどうでしょうか?えこひいきはどんどんすべきだと思います。商売でどんなえこひいきが行なわれているでしょうか?
● デパートでクレジットカードを持つと支払いが一定期間猶予されているにもかかわらず5%割引があります。現金で買う人よりも優遇されています。年間の購入金額が大きくなると、割引率が7%、10%とあがります。さらに、上得意客だけが受けられる限定サービスなどもあります(化粧品であれば長時間のエステを無料で提供してくれます)。
● アパレルのお店で得意客になると、バーゲン期間が始まる前に得意客だけを先行してバーゲンを実施します。選べるデザイン、サイズが豊富にあります。もしくは事前に取り置きもできます。さらに、得意客の過去の購入品目をなじみの店員が覚えており、様々な着こなしのアドバイスをする店員もいます(実際、私が買った商品を自分が忘れているにもかかわらず、店員がその商品とこの商品で組み合わせると良いといったアドバイスを受けた経験があります)。
● レストランだと、裏メニューの提供やデザート/飲み物の追加もしくは無料サービスなどがあります。誕生日のお祝い用など色々なわがままをきいてくれます。
● 航空会社のマイレージもえこひいきです。無料航空券、シートのアップグレード、ビジネスやファーストクラスですと、海外の空港からホテルまでのリムジンによる送迎サービスなどもあります。
これらのえこひいきを実施することで、企業にどんなメリットがあるのでしょうか?コストはかかりますが、他のお店・企業に浮気せずに、顧客がそこでもっと買おう、食べよう、乗ろうとしてくれます。顧客の自尊心がくすぐられ、自分が特別扱いされていると感じ、そのお店・企業に対してのロイヤルティ(忠誠心)が高まります。

一般消費者向けでは、こういったえこひいきは有効な顧客維持・販売促進の手段となりますが、企業同士の商売ではどうでしょうか?価格の特別割引などがあるかもしれません。しかし、価格だけでは更に安い価格が他社から出されれば他社に奪われてしまいます。価格の要素だけでえこひいきをするのは難しそうです。やはり、人間によるサービス(即座に対応する、特別な提案がされる、日頃から様々な手段でコミュニケーションをとっている、手書きのハガキによる挨拶、など)でしか、「大事にされている感」を高めることは出来ないと思います。私が金融で勤務した時代、運用報告書を提出期限よりも早く、他社よりも必ず早く一番に提出していました。また金融に関わるレベルの低い質問(いまさら聞けない質問)を先輩社員に質問できずに私に尋ねるので、丁寧に分かりやすく説明しました。こんなつまらないことでも、相手は評価してくれます。

段ボール業界では、価格競争が当り前です(段ボール業界だけでありませんが・・・)。他社と差別化するには、「人間力」による「えこひいき」が有効なのではと思います。

おまけ
大王製紙の井川前会長が特別背任容疑で東京地検特捜部によって逮捕されました。一部上場企業のトップが逮捕されるという異常事態です。オリンパスでも前経営陣が同様な立場になるかもしれません。2社の事件を見て、単なる個別企業の問題と捉えずに日本企業全体の問題として、海外投資家が日本の企業に対する投資を敬遠する可能性が出てきます。素早い原因究明が望まれます。
おまけ
セブン・イレブンでフライドチキンが販売停止になっています。タイの洪水の影響だそうです。焼き鳥もタイで製造していますし、えびもタイで養殖しています。洪水の影響が消費者にも出そうですね。


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