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2011年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年03月

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自信と不安

弊社が社員の社外研修をお願いしているジェイック社で弊社を担当してくれているFさんの文章(ちょっと古く2月9日に配信されたファックスに掲載)を引用させていただき、私の考えを付記します(Fさん勝手に引用してごめんなさい):

ある企業をFさんが訪問した際に聞いた言葉。「管理職は自信があるのが一番。でも自信があって不安もあるのが一番いい。自信がある人は部下がついてくる、自信がある人は活気をもたらして部門が明るくなる。ただ、自信がありすぎるタイプは根拠のない自信で部下との距離が広がり、周囲からの声を素直に聞けないことがある。そして計画も無鉄砲になることがある。だから少しは不安を持って欲しい。」上司部下の関係に留まらず、日常の業務に自信はあるだろうか?過信していないだろうか?振り返るきっかけとなりました。

何か問題が発生し、その問題に対応する際に管理職が不安がっていたら、部下はもっと不安になります。管理職は時にはカラ元気も必要です。ただし、そのカラ元気はいろいろ策を打ったという事実に裏付けされていないとダメですが・・・。

根拠のない自信はスポーツ選手に良く見られる現象です。しかし、スポーツ選手は「これだけ厳しい練習に耐えたのだから」という自信が、根拠のない自信をもたらすのであって、何もしないで根拠のない自信を持つのではありません。イチローだってシーズンが始まるときに200安打以上打てるかという不安と、これだけ練習したのだから出来るはずだという思いの両方を持っていると思います。会社でも、考えうるこれだけのことを全て十分に行ったのだから絶対うまく行くはずだという自信が生まれます。

不安があると言う事は、健全なことだと思います。不安がない人はおそらく一人もいないと思います。皆何かしらの不安を持ちながら、それを乗り越える強い気持ちと絶え間ない努力をするのだと思います。それが更に人を成長させると思います。


ダンボールのコーワ
埼玉のダンボールメーカー コーワ株式会社



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原油価格高騰の背景

原油価格が高騰しています。その背景とコーワに対する影響を考えてみます。

チュニジアに始まり、エジプト、バーレン、リビアと中東各国で政情不安が広がっています。この中で産油国はリビアだけです。しかし、最大の産油国であるサウジアラビアでもデモが予定されたりしていて、中東産油国の政情が不安定となっています。これらを背景に原油の産出量が減るのではとの思惑から、価格が高騰しています。こういう事態が起きた要因を列挙します:

1. これらの国々で強圧的な政治がなされていたことと、宗教対立が永年続いていた。
2. 国の中で貧富の差が大きかった
3. 昨年米国が実施した大規模な金融緩和で大量の資金が株式市場、商品市場に流れ込み価格を押し上げる結果となった。特に、商品市場の金額規模が株式市場に比べ小さく少額でも価格が上がりやすい環境にあった。
4. 新興国の生活水準向上で穀物に対する需要が増えたのに加えて、異常気候の影響でかんばつ、大雨、台風で穀物の生育にマイナスとなり穀物価格が高騰した。
5. 穀物価格が3と4の要因で急騰し、中東諸国の生活困窮がひどくなり、デモや政権打倒の動きにつながった。そこに、貧富の差や宗教対立が拍車をかけた。
6. 中東諸国が政情不安定になり、投機的資金が更に原油の先物を買い上げて価格が100ドル台になった。

では、コーワにどんな影響が出るのか考えます:
1. 工場で使う重油・都市ガス・プロパンガス、ガソリン・軽油の価格が上昇しコストアップとなる。
2. とうもろこし価格の高騰で、段ボールシートを貼るときに使用する糊であるコーンスターチの価格が値上げされる。さらに石油製品であるインク、印版の価格にも影響が出る可能性がある。
3. もし段ボール古紙の価格が急騰し、原油価格が高止まりすると段ボール原紙価格が値上げされるかもしれない。その結果、段ボール製品値上げに動く必要がある。デフレ環境下での値上げ交渉は容易ではない。
4. 加工食品メーカーがパン、パスタ、チョコレートなどの製品価格の値上げを打ち出しても小売業界の反対で値上げがうまく行かないと、加工食品メーカーが段ボールケースや物流業者に価格引下げを要求してくる可能性がある。

これらを考えると、中東地域の一日も早い政情安定が望まれるが、実際は時間がかかり、日本経済にも大きな影響を及ぼしそうです。願わくば、サウジアラビアの政情が安泰で原油を増産してくれれば原油価格は落ち着く可能性があります。それを期待します。


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| 経済・社会 | 07時29分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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牛乳屋さんの新たなビジネス展開

昨日のLPガス販売会社の家電販売に次いで、類似したケースを紹介します。昔は牛乳屋さんが、早朝牛乳瓶を配達してくれました。私が高校生の時、土曜日の夜に勉強を朝5時過ぎまでやって、牛乳屋さんが自転車で配達し牛乳瓶がぶつかり合いカチャカチャ音がするのを聞いてから眠る事をしていました。最近は紙パックに入った牛乳をスーパーで買う人が圧倒的に多くなったため、廃業する牛乳屋さんも増えています。

その牛乳屋さんが、個人宅の顧客を持っていることから紙パックに入ったお米を配達したり、卵、納豆、カレーのレトルパックなど牛乳以外の商品(食品などの消耗品が中心)の配達をしたりしています。また一人住まいの高齢者が元気でいるかどうかのチェック(空の牛乳瓶を回収することで元気でいることが確認できる)役所から委託されている牛乳屋さんもあります。もしかしたら新聞配達も同じような新たなビジネス展開ができるかもしれません。毎日、客先に行くというのは新たなビジネスチャンスを広げる際の強みになるといえます。

ネット通販、テレビ通販を使う人が多くなりましたが、商品を消費者に届けるには「物流業者」が必要です。俗に言う「ラストワンマイ」です。自ら商品を届ける顧客を多く持っているということは企業として強みといえます。コーワの場合、客先の業種が様々ですから牛乳屋さんのように共通の商品というのは見出しにくいですが、顧客の困ったことを解決できる商品が見つけたいと考えます。これは顧客の現場を見ている営業担当者が一番近い場所にいます。是非、客先での雑談からヒントを見つけてほしいと期待します。

おまけ1.
中東情勢緊迫で原油価格が高騰しています。企業業績や国民生活に大きな影響を及ぼすので、早い収束を期待していますが時間がかかりそうです。

おまけ2.
ニュージーランドのクライストチャーチの地震で行方不明になっている27名の日本人の方の無事を祈ります。


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新たな家電販売店

2月21日の日経MJ新聞の一面にLPガスや引越し業者が家電を販売しているという記事が掲載されました。東村山にあるLPガス販売会社には「テレビを買い換えたい」といった電話が頻繁にかかってくるそうで、高齢者が多いとの事。この会社は2年前に「ガスの検針などを通じて築き上げた顧客宅に入れる信頼関係を新たなビジネスに生かせないかと考えたこと」がきっかけとなったそうです。当初ガス器具や調理家電が売れるとみていたが、実際は薄型テレビ、冷蔵庫の順だそうです。ワンストップで何でも買えるのが便利。引越し業者も、引越しを契機に家電を買い換えることが多く、家財道具と購入した家電が一緒に搬入・設置できるということで好評を博しているそうです。こういった事例は、最も多いのがLPガス販売業者、ガソリンスタンド、工務店、酒販店、など日頃から顧客との接触頻度が高い業者です。

町田にある町の電気屋さんは家電量販店に負けずに地元の住民からの高い信頼関係を元に好調な販売を維持しています。各家庭の家電製品の購入記録から、新たなお奨め品を提案したり、定期的に訪問したり、電球ひとつの交換でも行ないます。こういったサービスは高齢者の家庭には大変好評です。

これらの業者を見ると「顧客との密着度が高い」「顧客と永年の信頼関係が築けている」「きめ細やかなサービスを提供している」といった点に特徴があります。コーワも永年お取引していただいているお客様は数多くいらっしゃいます。しかし、密着度やきめ細やかなサービスと言う点ではまだ満足できる水準に達していない気がします。しかし、これらの水準をもっと引き上げることで、他社と差別化できる要因になると私は考えます。差別化要因には、「価格がとにかく安い」「24時間操業で納期が圧倒的に早い」「品質クレームが皆無」といった目に見えるものが多く挙げられますが、こういった目に見えない分野を極めても他社との差別化要因になると私は信じています。コーワはこういった部分で他社を大きく上回りたいと考えています。


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創業と守成

以前紹介した国際後継者フォーラムを主催する二条彪さんのメルマガで二代目の気持ちを適確に表現した文章がありましたので、引用させていただきます:

創業とは,会社を一から作り上げること。
守成とは,会社を受け継ぎ守り抜くこと。
創業と守成とでは,どちらが大変なことなのでしょうか。今から1400年ほど前,中国の唐の太宗と家臣である諫議大夫たちも議論を白熱させました。昔も今も永遠のテーマです。
創業と守成は比較できないものです。どちらも大変なところはあるし,いいところもある。
しかし,それでも決着をつけたい。それも人の心です。

私は守成を16年行なってきました。そして失敗し,創業を10年行なってきました。同じ年数になるためにはあと6年必要ではありますが,今のところ感じることはやはり守成は難しいということです。

創業は一から作ります。何もない中から一つずつ積み上げていく大変さがあります。しかし,創業は苦労も楽しみのようなところもあります。また自分の思っているとおりに積み上げていくことができますから,達成感や充実感がとてもあります。そして何より,創業は気が楽です。周囲からのプレッシャーもないですし,何をやるにもダメ元です。ダメならハイ次!と気持ちを切り替えていくことができます。

後を継いでやっていく守成は,今あるものを受け取るところから始まります。それは自分の思い通りの会社ではありません。今あるものに自分を合わせていく,そして今あるものも少しずつ形を直していく。守成には,高度な経営技術が求められます。それは,創業の比ではありません。

また気が楽になることもありません。自分の代で潰してはいけない,そんな見えないプレッシャーとの闘いです。守成は高次元の経営であり,その守成を毎日為されている後継者は,もっと自分の仕事に誇りを持ってほしいと思います。私が日々取り組んでいる守成は誰でもできるわけではない,難事業なのだと。

「神はその試練を超えられない人に試練を与えない」と言われます。後継者の皆さん,自分の仕事にどうか誇りを持ってください。

私は・・・
誇りを持てず失敗しました。


これだけ二代目の気持ちを適確に表現した文章はなかなか見ることが出来ません。涙を流しそうになるくらいの感じで読みました。やはり同じ立場、経験を積むというのは共感できますね。

先代は自分がやりたい仕事をします。二代目は好きかどうかは分かれます。
二代目は先代と比較されます。創業者はカリスマ性、情熱、迫力という強みを持っています。二代目は持っていません。それをカバーするには、分析力、コミュニケーション、合理性といった先代とは異なる強みを活かしていくしかありません。

先代の時代は高度経済成長時代で需要が伸び続けたため、他社と同じ事をやっていても企業は成長を続けることが出来ました、給料も上げ続けることができました。しかし、今は円高、需要縮小、人口減少、低成長、賃金減少、デフレ、と昔と全く外部環境が異なります。二条さんの勉強会に出席する二代目後継者は、そんな環境下で何とか生き残るために皆必死に頑張っています。私も彼らと一緒に頑張り続けます。


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