幹部社員を昇進させるポイント
タナベマネジメントレターに、経営者が思うことを的確に表現した文章が以前掲載されました。その文章を引用します:
幹部社員昇進の最大のポイントは、「経営者の価値判断に近づいた」と経営者が感じた時である。
ある食品製造業における営業会議でのこと。営業部長より、前月の売上が昨年対比20%落ちたとの報告があった。通常、食品マーケットは“大きなヒット商品が出る”“ライバルに大きくシェアを取られる”など、よほどの理由がなければ20%も売上が落ちることはない。営業部長と営業課長に理由を尋ねると、猛暑で商品が売れていないとのことである。納入先ごとの状況を聞いても、細かくは押さえていなかった。経営者はこの報告を聞いて大いなる危機感を抱いたが、部長と課長はそこまでの危機感を持っていなかったのである。
これが、この2人の昇進を見送った決定的な出来事である。当初は営業部長を取締役に、営業課長を営業部長に昇進させる方向で話が進んでいた。しかし残念ながら、この営業会議後に昇進は見送られたのである。
重要なのは「売上が大きく落ちたことに対する危機感を、どれだけ幹部社員が持てるか」である。つまり「マーケットをどう見るか」である。今年だけの傾向なのか、今後もこの傾向が続くのか。続くのであれば、消費構造が変わってきているのであり、マーケットの縮小は進んで行く。その場合、ここで来年の夏に向けての抜本的な対策を打たなければ、今期の業績だけでなく、来期の業績にも大きく影響するのである。
多くの経営者から「夜中にハッと目が覚め、自分の会社が今後どうなるだろうと考え、そのまま眠れなくなる日が1週間に数回はある」との話を耳にする。上場企業の社長は会社が潰れても涙を流すだけで、個人の財産まで取られることはない。しかしながら中堅・中小企業の経営者(オーナー)は、会社が潰れると全財産が奪われ、路頭に迷うことになる。背負っているものが違う中で、トップと全く同じ価値判断基準を持つのは難しいが、近づくことは出来る。業績評価ももちろん大事であるが、「価値判断のギャップが大きく縮まった」と経営者が感じる時が、幹部社員の昇進に対する最大の判断材料なのである。
100%同意します。当事者意識をキチンと持って、自分で解決すべき課題を見つけ、その解決策を模索し実行に移すことができる管理職は昇進します(させます)。販売量や粗利金額が減っても何も感じない営業管理職、製品クレームが増えても何も感じない工場管理職、資金繰りが切羽詰ってからあわてる管理部門の管理職、などは昇進できるわけがありません。
おまけ1.
昨日から茨城空港と上海を結ぶ春秋航空が片道4千円の航空券を売り出しました。ちなみに最安値が4千円で最高値は26,000円だそうです。同社はローコストキャリアーと呼ばれる低運賃の航空会社です。安全性が気になります。サービスを求めない人には向いているかもしれませんが、安全を求める人は敬遠したほうがよいでしょう。安いものはそれなりの品質でしかありません。
おまけ2.
この1ヶ月間は国民不在の民主党内の政局でした。今回の騒動を見ていると次のような言葉が頭に浮かびます。
一寸先は闇
政治家の言葉を信用するな
自民党以上の密室政治
幹部社員昇進の最大のポイントは、「経営者の価値判断に近づいた」と経営者が感じた時である。
ある食品製造業における営業会議でのこと。営業部長より、前月の売上が昨年対比20%落ちたとの報告があった。通常、食品マーケットは“大きなヒット商品が出る”“ライバルに大きくシェアを取られる”など、よほどの理由がなければ20%も売上が落ちることはない。営業部長と営業課長に理由を尋ねると、猛暑で商品が売れていないとのことである。納入先ごとの状況を聞いても、細かくは押さえていなかった。経営者はこの報告を聞いて大いなる危機感を抱いたが、部長と課長はそこまでの危機感を持っていなかったのである。
これが、この2人の昇進を見送った決定的な出来事である。当初は営業部長を取締役に、営業課長を営業部長に昇進させる方向で話が進んでいた。しかし残念ながら、この営業会議後に昇進は見送られたのである。
重要なのは「売上が大きく落ちたことに対する危機感を、どれだけ幹部社員が持てるか」である。つまり「マーケットをどう見るか」である。今年だけの傾向なのか、今後もこの傾向が続くのか。続くのであれば、消費構造が変わってきているのであり、マーケットの縮小は進んで行く。その場合、ここで来年の夏に向けての抜本的な対策を打たなければ、今期の業績だけでなく、来期の業績にも大きく影響するのである。
多くの経営者から「夜中にハッと目が覚め、自分の会社が今後どうなるだろうと考え、そのまま眠れなくなる日が1週間に数回はある」との話を耳にする。上場企業の社長は会社が潰れても涙を流すだけで、個人の財産まで取られることはない。しかしながら中堅・中小企業の経営者(オーナー)は、会社が潰れると全財産が奪われ、路頭に迷うことになる。背負っているものが違う中で、トップと全く同じ価値判断基準を持つのは難しいが、近づくことは出来る。業績評価ももちろん大事であるが、「価値判断のギャップが大きく縮まった」と経営者が感じる時が、幹部社員の昇進に対する最大の判断材料なのである。
100%同意します。当事者意識をキチンと持って、自分で解決すべき課題を見つけ、その解決策を模索し実行に移すことができる管理職は昇進します(させます)。販売量や粗利金額が減っても何も感じない営業管理職、製品クレームが増えても何も感じない工場管理職、資金繰りが切羽詰ってからあわてる管理部門の管理職、などは昇進できるわけがありません。
おまけ1.
昨日から茨城空港と上海を結ぶ春秋航空が片道4千円の航空券を売り出しました。ちなみに最安値が4千円で最高値は26,000円だそうです。同社はローコストキャリアーと呼ばれる低運賃の航空会社です。安全性が気になります。サービスを求めない人には向いているかもしれませんが、安全を求める人は敬遠したほうがよいでしょう。安いものはそれなりの品質でしかありません。
おまけ2.
この1ヶ月間は国民不在の民主党内の政局でした。今回の騒動を見ていると次のような言葉が頭に浮かびます。
一寸先は闇
政治家の言葉を信用するな
自民党以上の密室政治
スポンサーサイト
| お仕事 | 07時29分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑