fc2ブログ
  1. 無料アクセス解析

2009年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年07月

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

強い現場力の事例

昨日の続き:
遠藤功氏が強い現場力のサンプルとして挙げた事例に中部国際空港(セントレア)がありました。セントレアは旅客規模別(年間500万~1500万人)顧客満足度ランキングで3年連続世界NO.1だそうです。96空港を対象とした総合評価では第5位。上位はシンガポール、香港、ソウルといったアジア勢で占められているそうです。たしかに、シンガポールのチャンギエアポートはいい空港です。ちなみに、成田や関空は最初からこの評価に参加していないそうです。参加していれば、おそらくかなり下位の順位でしょうね。

セントレアでは、現場の自主的、自立的な改善活動が行なわれているそうです。セントレア開港後、免税店の売上が伸びないので、販売員に聞いたところ「自分たちが買いたいと思う商品がない」との発言があり、販売員に色々なアイデアを募ったそうです。商品の入替、売り場が狭く多くの商品を陳列できないので全ての商品を一覧できる写真付きチャート図を発案、婦人靴のサイズ別在庫が店頭で分かるカードを導入、といった自主的な取組を始めたそうです。また免税店の販売員が自分たちの売りたい商品がないのなら、自分たちが海外に行って買いたい・売りたい商品を仕入れてくればいいじゃないかということで、年一回海外に買い付けに行くようにしたそうです。自分が仕入れた商品なら一生懸命に売りますよね。これらの活動を行なった結果、免税店の売上は飛躍的に伸びたそうです。

このようにまとまった単位で仕事を与える「社員にオーナーシップを提供する」ことが、自分から様々なことを考えて自分から行動に移すようになる一番の方法のようです。「ABCマートと餃子の王将」で書いたスーパーも同じですね。


ダンボールのコーワ
埼玉のダンボールメーカー コーワ株式会社


スポンサーサイト



| お仕事 | 07時43分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

「スモールベースボール」

先日、早稲田大学ビジネススクール会長で、欧州系コンサルティング会社大手のローランドベルガー会長を兼務している遠藤 功氏の講演を聞いてきました。

遠藤さんは「現場力」「見える化」といった内容の本を何冊も書かれ、ビジネス書としてはベストセラーとなっています。現場力は、日本の企業の強みは現場で働く人間の力にあるという考え方です。今回の講演のテーマは「現場力復権」という最新刊の内容に基づくものでした。

色々参考になる話があったのですが、参考になった部分を要約します;
ワールドベースボールクラシックで日本のチームが2連覇しましたが、日本の優勝は「スモールベースボールの勝利」と書かれました。この場合の「スモール」は、選手が小粒で長打力のある選手が少ないといった意味ではなく、「きめ細かい」野球という意味で捉えれば分かりやすいとの話でした。例えば、三振をしてしまうのでも、トップバッターが粘って10球投げさせて投手の球筋を他の打者にも見せる努力をする。同じアウトでも初級を打ってポップフライになってしまうのとでは大きな違いになるといいます。野手の連係プレー、送りバント、監督の采配、日本の野球はいずれもきめ細かい野球だったといえます。その逆が、ビッグベースボールは長打力に頼るという意味もありますが、「大雑把な野球」という方が理解しやすいですね。

これを会社の事例に当てはまると、コーワも「スモールビジネス=きめ細かいビジネス」を目指すというのが適していると思います。大手企業は大量の製品を効率よく製造するのは得意ですが、品質に厳しいユーザー向け製品や特別な注意が必要な製品は不得手といえます。きめ細かいビジネスは対お客さんで言えば、「在庫をチェックして発注を促す」、「もっと使いやすい箱の提案をする」、「特急といった納期対応をスムーズに行なう」、等が挙げられます。また社内でも、「次の工程の人が仕事をしやすい状態にする」、「注意事項を関連する部署に徹底する」、「周りの人の仕事の進捗状況のチェックをして必要なケアをする」などあると思います。これらは、ある意味で中堅中小企業でないと実施しにくいことかもしれません。

頭で分かって仕事では実行できても、家族に対してはなかなか「きめ細かく」接することが難しいですね。おそらく家族だからという甘えがあるのかもしれません。


ダンボールのコーワ
埼玉のダンボールメーカー コーワ株式会社


| お仕事 | 07時48分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

坦々麺「はしご」

私の好きな坦々麺(たんたんめん)のお店「はしご」を紹介します。銀座、六本木、谷中など複数の店舗がありますが、私が良く行くのは銀座のお店です。

ここの坦々麺は通常「だんだん麺」と称しています。辛さも普通、中辛、大辛と3種類あり、私は中辛を注文します。結構辛くて、頭に汗をかいています。お奨めは豚肉のから揚げののった「パーコー坦々麺」1,000円です。もしくは「だあろう坦々麺」1,000円です。「だあろう」とは煮豚のことで、物凄くやわらかいです。「だあろう」が複数毎のっています。通常の坦々麺は800円で「だあろう」が一枚のっています。ゆずの小片が入っておりよい香りの決め手になっています。

はしごの特徴は、ほとんどのお客さんがご飯を注文し、千切りしたタクワンを大量にご飯に載せて食べることです。坦々麺を食べて、口直しにタクアンとご飯を食べるというのが流儀です。おそらく、来客一人当りのタクワン消費量は日本一ではないでしょうか?それと、ラーメン専門店では女性一人で入りにくいと思いますが、はしごでは多くのOLが一人でお店に入り、ご飯を頼んでいます。私が見た女性はご飯のお代わりをしていました。

但し、明るい色の服を着ているときは汁を跳ね飛ばさないように要注意です。


ダンボールのコーワ
埼玉のダンボールメーカー コーワ株式会社



| B級グルメ | 06時54分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

危機の前には簡単には戻れない


新聞やニュースでは国内景気がすでに底入れ若しくは底打ちしたと報道されています。日経平均株価も一時の最安値7千円から1万円前後まで上昇しました。しかし、実体経済はどうなのか?ということで、6月21日付日経新聞朝刊に次の数値が出ていました。これは2008年を100とした時の水準としています。注)あくまでも予想です
2008年 2009年 2010年 2011年
実質国内総生産 100 92 94 97
個人消費 100 97 98 99
設備投資 100 79 74 77
輸出 100 63 73 77
鉱工業生産 100 66 77 81
日経平均株価 100 60 78 86
これをみると、国内景気は2011年になっても金融危機以前の水準には戻りません。個人消費はそれ程落ち込みませんが、やはり100には戻りません。悲惨なのが、自動車や家電製品を中心とした輸出、機械や建物などの設備投資、物作り全般の鉱工業生産です。2011年になっても2割前後マイナスです。自動車、家電製品、機械といった日本の物作り産業が当面以前のような活況を取り戻すことは困難と考えられます。従って、日経平均株価も2011年になっても1割以上低い水準と予想されています。製造業を中心に設備過多、人員過多という状態が続き、製品価格も低下しやすい状態が続くと予想されます。

報道によれば、日経平均株価が1万円を回復したのは麻生政権による景気対策のおかげだと頓珍漢なことを自民党首脳が話したそうです。政府や国が景気を何とか良くしてくれると期待するほうが間違っていると私は思っています。自分達の努力で厳しい環境下でも生き残らねばなりません。コーワは今年で創業以来120年が経過します。昔の浴衣の染色業から段ボール/宝飾/物流サービスと業態を変えながら歴史を伸ばしてきています。今よりももっと厳しい時があったはずですが、先輩社員の努力のお陰で今のコーワがあるわけです。どんな環境下であっても今の私たちが将来のコーワの社員のために最善の努力をして、バトンタッチする責務があります。

堅い話になりましたので、駄洒落(だじゃれ)のおまけです:
地下鉄銀座駅の柱に以前こんな広告が大量に貼られていました。広告主はニューカレドニア政府観光局だと思います。
「元カレよりもニューカレ」
思わず笑ってしまいました。


ダンボールのコーワ
埼玉のダンボールメーカー コーワ株式会社


| 経済・社会 | 08時06分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

会社で働くということ

会社で働くと言う事は貴方にとってどんな意味を持ちますか? お金を稼ぐためにイヤイヤやっていること、毎日の時間つぶし、自己実現を図り自分が成長する場、仲間と会うこと、など色々あると思います。

私が読んで非常に感動した本に「日本一大切にしたい会社」という本があります。この中で社員のうち7割が身障者で占められているチョーク製造会社があります。身障者を採用して長い年月がたっています。何故身障者を採用するようになったのか?ある日、身障者に働く経験を期間限定でもいいからさせてあげて欲しいという話があり、イヤイヤ引き受けたそうです。その期間中、二人の身障者が働きましたが一生懸命働く姿を見て、足らない部分は自分たちがカバーするから他の社員が採用してあげて欲しいと社長に訴えて正式採用となり、今に至っています。

この社長は、ある人から「人間にとって幸せの条件」として、以下の4つを聞きました:
1. 人から愛される
2. 人からほめられる
3. 人の役に立つ
4. 人から必要とされる
人から愛されるというのは、家族から愛されることで満たされますが、残りの3つは会社で働くことで実感できるものです。身障者であっても、仕事を通じて「人からほめられる」「人の役に立つ」「人から必要とされる」ことを実感できる。それで初めて幸せを実感できる。例えば、引きこもっている子供はこの3つを実感できないと思います。いい仕事をしてほめられる、いい製品を作って社会のために貢献する、病院で患者を助ける、貴方がいないと困ると言われる、どれも大切なことです。

人間にとって死ぬと言う事は非常に辛いことですが、生き物である限り死ぬことを避けることは出来ません。人間にとって、もっとも辛いことは「人間としての存在を無視される」ことです。ですから、学校でのいじめで最も辛いのは皆から無視され全く相手にされないことといわれます。

コーワは貴方が必要です。


ダンボールのコーワ
埼玉のダンボールメーカー コーワ株式会社


| お仕事 | 07時47分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT